【鬼滅の刃】色々ツッコミたいけどとりあえず自分の顔が可愛すぎる。

16.推しへの感動 ページ17

.






突如として直ぐ目の前に迫っていた彼。

何故だか分からないがいつの間にか手も握られている。


そんな出来事に、Aの心内(こころうち)はそれはそれは壮絶な大会議を始めていた。




「うわぁぁん!!?ありがとう命の恩人だよぉー!!」

「え、う」

「俺我妻善逸って言います！お礼ついでに結婚して下さい!!!!!」

「けっ」




現在の状況に脳がついていけてないのか、曖昧な返事しか出来ない。


推しを助けたら推しの顔が目の前で推しに手に握られてるって一体。どんな天国にいるんだよ私は。プラス結婚とか聞こえたけど気の所為？喜んで養うよ私、……私何処の駄目女だよって。



一つ理解出来ること、____善逸君女神。




「あああの！良ければ名前教えて下さい!!いや良ければ!!良ければでいいんだけどねっ!?」

「……AA」

「Aちゃん？っていうの？」

「ウン。………うっ」

「えっ!?」




推しに名前を呼んで貰えた、という事実に溢れる涙。



そんな私の様子を見た善逸君はひたすらに心配してくれているが君のせいじゃないよ。いや大半善逸君のせいなんだけど。なんでそんな優しいボイスしてるの。


今更だけど！時差なんだけど！！距離ちっか！！！！？？？泣く！！謎に泣く！！！




「えぇ!?なんでそんなに泣いてるの!?俺なんかした俺のせい!!??……死んでくるわ」

「あ…ちが、違くて」

「？」




声にならない声をなんとか絞り上げる。現世で言いたかった事を言いたいのに泣きすぎて上手く話せない。



「善逸君が好きだから、泣いてるの」

「俺を好き？……………はえ!!?」

「大好き過ぎて一緒の空間にいるって思っただけでドキドキしちゃうの！」

「えっ!?何それ！何それ!!!!要するに俺の事が好きすぎて泣いてるって事!!??この俺を!!!???」



顔を真っ赤にさせて興奮気味に言う善逸。




無理、無理だ。目が見れない。私なんかがこんな尊い存在と会話していいのだろうか。絶対来世は私カメムシだわ。

Aが初めて自分を罵倒した瞬間である。




「いや俺もAちゃん凄い好きだよ!!!存在が可愛いし守ってくれたしもう！……あっ、こんな可愛い子から好きって言って貰えて俺そろそろ命日だ。明日命日だ。死んだわ俺」

「ふぐぅ、カッコいい」

「そんな褒められた事ないから恥ずかしいなー!!ドゥフフ!!!!」




この二人は、かなり似ている。

17.寝ようか。→←15.我妻善逸降臨

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す