6 嫌い ページ7
'
「へぇ、君が……ね。結構可愛いじゃん？」
「……」
何なんだこいつは。
孫っちに連れてこられてからというもの、ニヤニヤと口角を上げながら私を見下ろしてくる。
……見下ろされているのは単に身長の差があるからだろうが。帰ったら牛乳でも飲んでいよう。
「眼鏡系美少女って言ってた理由がわかったべ」
「孫っち、私帰っていい？」
「待つですし。
……ダビデ、いい加減にするですし」
ダビデと名を呼ばれたそいつは、孫っちの席に近付きつつ、ふざけた口調で言葉を返す。
「じゃあさ、早く紹介しちゃってよ孫六ちゃん」
「……A、こいつは山崎ダビデ。僕と同じディザスターの一員ですし」
「ソウデスカ。ヨロ死苦オネガイシマス」
「え、ちょ、文字怖いんだけど。
ってか孫六ちゃん、ディザスターとか言っていいわけ？」
ちゃんと疑問に思うべき所は分かる様だ。
確かに、普通の人間であれば世界を変える組織の話などしないだろう。だが悔しいことに私は違う。
「大丈夫ですし。彼女は全て分かってますから」
「……ま、いいべ。とりあえずよろしくな、如月Aちゃん」
「何で私の名前……」
「孫六ちゃんから色々聞いてるべ。さっきの眼鏡系美少女ってのもな」
その言葉を聞いて、孫っちを盗み見る。
案の定、ばつが悪そうな顔で視線をそらしていた。
「いや、そんなに強調した覚えは……ってちょっと待つですしA。その拳を押さえるですし」
「……なら誰を殴れと」
「じゃあダビデ」
「え、孫六ちゃ」
「分かった」
「痛って！」
ダビデを一発殴ったところで、一度ソファに腰掛ける。視界の端では殴られた部位を押さえながらダビデがよろよろと立ち上がっていた。
「まさか本当に殴るとは……
よく二歳年上の男子殴る気になりましたね」
「え、中二なんだ……ああ。だから少し厨二ってるのか」
「厨二ってるってなんだべ」
「で、特にすることも無いし帰っていい？」
「えー、Aちゃん帰っちまうの？」
「Aちゃんとか呼ぶな黙れ」
さっきから思う。私はこいつが嫌いだ。
いちいちうるさいし、馴れ馴れしいし……
そんな私の心境も知らずに、ダビデがある提案をする。
「じゃあさ、バディファイトやろーぜ」
「は？何で……」
「……今ならステージ空いてますよ」
とりあえず嬉々として期待の眼差しを向けてきたダビデをもう一発殴っておいた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハイビスカスティー(プロフ) - 面白いです!!更新ファイトです!!! (2016年6月25日 18時) (
レス) id: 751079c258 (このIDを非表示/違反報告)
照雪 - みゅーさん» ありがとう！もう後輩ちゃんが皆優しくて逆に怖いよ←バディファ見るの!?次回は私の一番好きなキャラメインの回だよ！！((宣伝乙 (2015年7月15日 21時) (レス) id: 784de24d03 (このIDを非表示/違反報告)
みゅー - 先輩見に来ました〜っノシ 今月部誌１０ページ目のポニーテールです笑 バディファは今度録画して見るつもりです〜 (2015年7月11日 20時) (レス) id: f167416c5a (このIDを非表示/違反報告)
照雪 - みぃ*13さん» 本当に見に来たんだ…!!ありがとう！確信してたの!?凄いw応援ありがとう！頑張る(*^^*) (2015年6月10日 21時) (レス) id: 784de24d03 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ*13 - 先輩！私です！(一番右前の席) 実は、バディファで先輩だって確信してたりww 更新頑張って下さい・ω・ (2015年6月8日 22時) (レス) id: 668012e5c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：照雪 | 作成日時：2014年12月3日 21時
