ウツボ兄弟からの愛が重たい３【ツイステ】

番外 ページ29

双子誕生日おめでとう。

☆☆☆☆

11月４日 リーチ兄弟誕生日前日

アズ「二人の欲しいもの、ですか？」

貴「アズール先輩ならわかるかなぁ、と思ったのですが。」

アズ「僕に聞くよりも、本人たちに聞いた方が確実だと思いますけど。」

貴「それが…」

〜一週間前〜

貴「来週って二人の誕生日ですよね？」

ジェ「おや、僕達の誕生日を覚えてくださってたんですか」

フロ「いい子いい子♡」

誕生日を覚えていたことに二人はとても嬉しそうだった

貴「それで二人の誕生日プレゼントなのですが」

なにが欲しいですか？と最後まで言う前に

フロ「とーぜん、小エビちゃんならオレらの欲しいもん分かるよね？」

貴「えっ」

ジェ「まさか、わからないとでもいうのですか？
シクシク、僕とても悲しいです。
Aの僕達に対する気持ちはその程度だったのですね」

「すいません、わかりません」

と言える雰囲気ではなかった

貴「えぇ、もちろん分かってますよ」

ジェ「そうでしたか！
僕としたことが、疑って申し訳ございませんでした」

フロ「小エビちゃんからのプレゼント
とっても楽しみにしてるからね」

貴「あははは…期待してください」

ダラダラと汗が止まらない

もしこの学園に汗を舐めるだけで、真意を確かめられる力をもつ人がいたのなら

「この汗は、嘘をついてる味だ！！」と言われていたに違いない

どうしたものかと私は頭を抱えた

〜回想終了〜

貴「それから今日まで二人をこっそり観察したりしましたが
2人の欲しいものが分からず、ついに前日になってしまったんです」

アズ「それで、最終手段として僕に相談してきたということですね」

貴「お願いします！！
対価ならお支払いします！！」

このままじゃ

「小エビちゃん、オレらにプレゼントくれねぇーの？」

「楽しみにしていたのに、悲しいです」

なんて二人が悲しむ姿を目にすることになる

アズ「はぁ…僕はこれでも貴女を可愛い後輩だと思ってるんです」

貴「えっと、ありがとうございます？」

アズ「なのでこれは親切心から忠告します。
まだ陸で生活をしたいのなら他の雄が関与した贈り物を二人に贈るのはやめた方がいいですよ」

貴「それって…」

アズ「貴女は誰の番なのか、よく考えて行動した方がいい。
プレゼントは自分で考えてください。」

では、とアズール先輩は私に背を向けて

歩いて行ってしまった

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