Possessive ページ11
放課後、言われた通りに
先輩達の部屋に向かった
私が部屋に入ると、扉が勝手にしまって
鍵のかかる音がした
部屋で私を待ち構えていた先輩達のどちらか片方が魔法を使ったのだろう
どうせ、『お前が悪いのに無視するとか調子乗ってるだろ』とか言ってキレてくるんだろうな
そんな私の予想を裏切るように
フロ「なんで、無視したの…？
もう嫌いになったの？」
なんとあのフロイド先輩が、か細い声でそう尋ね
涙を流していたのだ
ウソ泣きじゃなくて、ガチで泣いてるやつだよ
貴「えぇぇぇ…」
これじゃどっちが悪いのか分からないじゃないか
フロ「グスッ…そんなに、朝オレらが言ったこと、気に食わなかった？」
雨の中捨てられた子犬のような目で私を見ないで！！
貴「嫌いとかじゃなくて、先輩達が理不尽なこと言うから
怒ってるんです」
もはや無視とかどうでもよくなって
何故私に厚着をさせたいのか先輩達に理由を聞いてみた
ジェ「貴女のその白い腕や首元が他の男共に晒されることがどうしても許せないんです」
フロ「それに、ベタベタ触られたりもするじゃん」
なるほど
理由は分かった
貴「ですが、私だって暑いんですから
ジャケットは羽織りたくないです。」
なんとかお互いが納得できるような案はないだろうか
と考えていると
フロ「あっ、そうだ
オレいいこと考えた」
流していた涙は消えて
楽しそうに笑うフロイド先輩
フロ「Aはオレらのもんだって印つけとけばいーじゃん
オレって天才じゃね？」
ジェ「…なるほど、そういうことですか。
僕も賛成です」
フロイド先輩の意図を読み取ったのか
私を置いて二人は話を進めていく
ジェ「首と腕、どっちにつけたいですか？」
フロ「んー、腕」
ジェ「では、僕は首を。」
ギザギザと尖った歯を剥き出して
先輩達は私に近づき……
貴「ぎゃああああああ」
・
デュース「ん？
今日は夏服じゃないのか？」
グリ「見てるだけで暑苦しいんだゾ」
貴「あはは…ちょっと色々あってね。」
エース「あっ…(察し)」
翌日
私は首と腕につけられた噛み跡を隠すために
ネクタイを着用し、シャツも長袖のものにした
先輩達はあの後
『別にオレらは噛み跡見せびらかしてもらっても構わないよ〜』
『ですが、もし隠しておきたいのなら
長袖を着ることをおススメしますよ』
なんて勝ち誇ったような顔をして言っていた
完全に私の負け
悔しい
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 874人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒豆 - 途中でジョジョネタ入ったりすんのすきぃー (2023年1月8日 1時) (
レス) @page29 id: 3e2ee58c0b (このIDを非表示/違反報告)
こてつ犬 - なんか、黒執事みたいで最高です。美味しいです。ほとんど枯れてるようなやつに栄養を与えてくださりありがとうございます！！ (2022年7月19日 23時) (レス) @page25 id: a7527fda37 (このIDを非表示/違反報告)
水の飴 - 何から何までありがとうございます! (2021年4月11日 20時) (レス) id: 4e0d7a65ba (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - 水の飴さん» 長文になってしまい申し訳ありません。画像が貼ることができないので、わかりづらい説明になってしまいました。これでも、まだ作品が見れない場合は、私の方に問題があるかもしれません。その時は、またご連絡していただけると助かります。 (2021年4月11日 14時) (レス) id: f595966187 (このIDを非表示/違反報告)
詩織(プロフ) - 水の飴さん» 18歳以上ですか？という項目ではいを選択し、ページ/検索に表示を選ぶと、年齢指定の作品を見ることができると思います。私は、ウェブ版での方法しかわからないので、水の飴様がアプリ版をご使用していた場合、また方法が変わってくるかもしれません。 (2021年4月11日 14時) (レス) id: f595966187 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：詩織 | 作成日時：2020年7月21日 14時
