すいません、ドタイプです。【赤 葦 京 治】��

ドタイプ49 ページ1

私の言葉に頷いた夜久さんにこう聞いた。




『え、フランス語わかるんですか?』




「昔、家族旅行でフランスに行ったことあってさ。俺なりにちょっと勉強してみたんだ」



は?家族旅行でフランス???金持ちかよ。結婚しよ夜久さん。←




てかフランス語って難しいって聞くけど…え???夜久さん頭いいじゃん。




まぁ、私にとってフランス語は母国語ですけどね!!(ﾄﾞﾔｧ




『いや、よく勉強しましたね!?夜久さん天才じゃないですか!!好きです!! Marions-nous!!(結婚しましょう。)』




「えーっと…Je…suis……désolé?(ごめんなさい?)」




『ハァァァン!!夜久さんがフランス語話してる上に首傾げてるぅううぅうう!!!かっわいいぃいい!!俺得俺得ぅ!!!』



一人称俺じゃないんだけどね。テヘペロ。




「はいはい、そこまでにしてくださいネ〜」




『んむっ!?』




と、後ろからほっぺをギュッてされた。ギュッて。




「お前急にフランス語で話すなよ。別世界だわ」




まぁ、声と手の感触で悔しいけど誰かわかるよね。




『ふぁにーにへつろう!!(パニーニ鉄朗!!)』




「お前この状態でも俺のことパニーニって呼ぶの?」




ニヤニヤしながら私のほっぺから手を離す鉄朗。




いや、お前は正真正銘パニーニ。




「てかAちゃん肌モチモチスベスベツルツルじゃね?スキンケアどーなってんのソレ」




『新手のナンパか何かですかコラ。2度と私に触るな!!』




「え、ヤダ」




いつもの様に鉄朗とちょっとした言い合いをしていたら後ろから人の気配がした。




後ろを振り向くと…




『赤葦くん♡』




My sweet 赤葦くんが立っていた。←




「やっぱりフランス語話せるんだ。俺、外国語に興味あるんだけど…」





「今度教えてくれたら嬉しいな」




ﾌｧｯ!?赤葦くんが!!私の耳元で!!は!?何が起こってんだ!?




てか、今何て???




外国語に興味あって?今度教えてくれたら嬉しいな?




コンドオシエテ???




『もちろん!!全ッ然教えるよ!!!いつにしよっか!?私基本的にいつでも空いてるけど!!!』




いやこんなのね、断れる訳ないじゃない???




はいかYesしかないじゃんね。




「じゃあ、それは試合終わったらね」




そう柔らかく笑って言った赤葦くん。




無事私死亡。赤葦くんしか勝たん。




「あらら、赤葦くんどうしたのカナ〜?」




え、鉄朗が何言ってたかって???




ごめん、私今赤葦くんの事しか考えてないから知らないや。←

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