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◇3-21◇ ページ21
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『貴方を好きになったことを後悔したくないんです…
最後まで私に貴方を好きになれて良かったと思わせてください』
あんなことがあっても、健司さんは私の初恋の人で、
それはこの先も変わらない事実。
だから、だからせめて…いい思い出ばかりじゃなくてもいいから、貴方を好きになれて良かったと思わせて…
貴方に恋い焦がれた日々は無駄じゃなかったと思わせて…
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「あの時は、子どもができたと言われたからAと別れたんだ。本当なら俺はずっとAの傍にいたんだよ！」
聞きたくもなかった言葉が次々と耳へ、頭へ入る。
耳を塞ぎたくても塞げなくて、私はただギュッと目を瞑る。
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「なぁ、A？やり直そう、もう一度。俺達は一緒にいるべきなんだ!!運命なんだよ！
俺は今でもAのことがす…」
『いいかげんにしろよ！なんで分かんないんだよｯ!!』
健司さんから零れる聞きたくもない言葉を止めてくれたのは、やっぱり私のヒーローさんだった。
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作者名：riyona
| 作成日時：2013年8月21日 20時
