残酷なほどに美しい愛を３《M.Jun》 (ページ3)

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◆3-3◆《Jun》ページ3

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『ありがと、助かった』

Aが寝室に入ったのを見て、美絵子さんに声をかける。

「いえいえ、この仮はきちんと返してもらうので大丈夫でーす(笑)」

『分かったよ(笑)ちゃんと返すって(笑)
でさ、さっき電話でも話したことなんだけど…』

本題はここから。

「私は別に構わないけど、彼女は？それでいいって？」

『実は、まだ話してないんだよね』

「なによそれ」

最近変えたらしいチョコレート色の髪を耳にかけながら、彼女が派手にため息をつく。

『でもコレが最善策だし。
だって、Aの今住んでる家も実家もアイツは知ってんだよ。そんなとこ帰したくない！
心配だから俺んとこ置いときたいけど…男の部屋はさすがに駄目でしょ(苦笑)』

「要するに一番近くで守ってあげたいけど、傍にいたら大好きな彼女に手出しちゃいそうだから、その人には顔も名前も知られてない女の私に頼んだって訳ね」

『手出しそうって…もう少し言葉選んでよ(苦笑)』

「ホントのことでしょ？」

あっけらかんとしている美絵子さん。

たしかに間違っては無いんだけど、言葉がストレート過ぎて…

グサグサと胸に突き刺さって痛い。

まぁ、ね…美絵子さんのそういう性格がいいんだけど。

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