残酷なほどに美しい愛を３《M.Jun》 (ページ19)

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◆3-19◆《Jun》ページ19

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俺がアイツの向かい側、Aを俺の隣に座らせる。

優弥は他にやることがあるらしくカウンターにいた。

「……どういうつもりですか…？」

意味が分からないという顔で山川さんは俺と彼女を交互に見る。

『心当たりありますよね？Aにしたこと、忘れたとは言わせませんよ？』

「…………」

罰が悪くなったのか、彼は俺から視線をそらして俯いた。

『本当なら当人だけで話す方が良いのかもしれませんが、不安だったんで』

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『言いたいことは簡単です。金輪際、こういった真似はやめてください。
山川さん、奥さんも子どもさんもいるんですよね？』

「……なんで……A…知ってたのか？」

小さく頷いた彼女。

『…大学時代の友達から聞いたの。
でもね、ホントは付き合ってる時から薄々気付いてた。他に女の人がいること』

消えてしまいそうなぐらい細い声で、

『気付いてたけど、どうすればいいのか分からなかった。全部が初めての事だったから…どうするべきか分かんなかったの』

言葉を紡いだ。

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