EP47 ページ47
「…け、結構全力ですね…？」
「そうっすか？体力ないんすね。」
鬼ごっこ3巡目、ただ今私とショッピさんは逃げる側として、鬱先輩から逃げています。
「おった！待て、そこのリア充!彼女返せ!」
「げ、大先生…。」
「付き合ってないですしあなたの彼女でもないですしこっち来ないでください。」
やっと遠くに行った、一息つける…と思ったのに、廊下の先の方で全力疾走する鬱先輩を見つけた。何やら、シャロンさんとコネシマさんが、私とショッピくんを捕まえたらこれから1ヵ月生徒会の書類作業しなくても良いと言う謎のルールを加えたようで、異常なほど私たちに固執して追いかけてきている。
「佐々木さん、あっち行きましょ、このまま逃げてたらあなたの体力なくなりますよ。」
ショッピさんが、私の右手をつかんで、先輩とは逆の方向へと走る。さすがと言うべきか、ショッピさんの足はとても早くて、私は引っ張られるだけで普段よりも早く移動している。それでも鬱先輩は振り切ることができなくて、私の息が限界に足してしまう。
「は、すいませんショッピさん…。私もう無理です。」
「…しゃーないすね、どっか隠れましょうか。」
ショッピさんに限界を伝えると、ショッピさんは何か考えついたようで、近くにある教室に入った。特別教室でもない普通の教室だ。不思議に思いながらついていくと、ショッピさんが掃除用具の棚の前で止まった。
「えっと、ショッピさん?隠れるってもしかして…。」
「多分予想通りやと思いますよ。大先生の分の労力がなくなったら、まぁ多少なりとも困るのは目に見えてるんで。」
戸惑いながら声をかけた私に、ショッピさんは表情を向け、私を腕に抱え、掃除用具の棚の中に入った。つまり今私は、ショッピさんに後ろから抱き抱えられたまま、この狭い空間に無理矢理押し込まれているわけで。
「…えっと、ショッピさん…。あの、別のとこに隠れません?やっぱりここじゃちょっと狭いっていうか…。」
小さな声でショッピさんに反応すると、ショッピさんが後ろでもぞもぞと動くのがわかる。いつもより距離が近くて、ショッピさんの息遣いが伝わり、特に意図はないけれどドキドキしてしまう。心臓がうるさいのがバレないかな、もし好きだとか勘違いされたらどうしよう。執行部クビになるだろう多分…そしたら私、特待生維持できないかも…。
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鈴華(プロフ) - 電球ソーダさん» ありがとうございます！！！そう言ってくださると力になります…！！ (2021年7月8日 18時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ(プロフ) - いいお話ですね！とっても自分好みです！ (2021年7月8日 18時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - [ ]さん» ありがとうございます！！移行前の方のコメントもありがとうございます！返信できなくてすみません！頑張ります！！ (2021年6月28日 7時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 鈴華さん» 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2021年6月27日 23時) (レス) id: 0e1dc47b5f (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - おたろさん» 素晴らしく好きですか！？！？元々ある奴を移行してきた奴なので、めちゃ長く続きます… (2021年6月27日 16時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
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