EP46 ページ46
「へぇー。やっぱこれだけ人数いると、仕事も上手く回りそうだね。」
「「んぐっ！」」
なぜぺいんとさん達はこうも鋭いのだろう。
この生徒会の問題点をさらっと突いてくるその観察眼、尊敬します。
流石に、私とショッピさんとトントンさんがメインで回してます、他の人はほとんどやりません、なんて言えるわけが無い。頭の中で大量の言い訳を考えて、ああでもないこうでもないとやっていると、今度はトントンさんが助け舟を出してくれた。
「そうですね。通常の業務なら上手く回るんですけど、文化祭のシーズンなんかはやはりこの学校の特徴上、仕事が多くなるので、その時は割とギリギリで回してます。」
実際のところは普段もギリギリで、文化祭のシーズンなんか半分徹夜しながら進めてるけれど、もし全員が働くようになれば、もっと楽になるんだろう。
ともかく、助け舟を出してくれたトントンさんに後でお礼を言っておこう。
正直なところ、生徒会交流で何をやろうかなんて殆ど考えていなかったし、そもそもこの自由奔放な人達が、堅苦しい交流なんて好むわけが無い。
そうなると何が起きるか。
「ぺいんとさんたち！鬼ごっこしましょうよ！」
と、ぺいんとさん、死神さん、クロノアさんの手を引いて走っていくコネシマさんやシャオロンさん、ゾムさん。ゾムさんなんか片腕に鬱さんを抱えて走っている。鬱さんご愁傷様です。
走っていくコネシマさん達に、慌ててトントンさんが静止を呼びかけるも、そんなんで止まるような人間ではない。あっという間に遠くの方に行ってしまった。
それを機に、オスマンさんやひとらんさん、グルッペンさんは、トラゾーさんを巻き込んでお茶会をしているし、ロボロさんはゴソゴソとゲーム機を取り出すし、チーノさんはイタズラの機会を今か今かと待ち望んでいる。
ちなみにトラゾーさんが鬼ごっこに呼ばれなかったのは、グルッペンさんが先に予約していたからだ。是非ともトラゾーさんと話したいんだと。
予想通り崩壊した生徒会交流。残された自分とトントンさん、ショッピさんは苦笑いだ。
「二人とも、鬼ごっこしてき。俺はこっちでお茶会とるわ。」
そう言ってヒラヒラと手を振って、彼はお茶会に混じっていった。
「それじゃあ行きますか。」
久しぶりの鬼ごっこに若干胸を高鳴らせつつ、少し早足で校庭に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴華(プロフ) - 電球ソーダさん» ありがとうございます！！！そう言ってくださると力になります…！！ (2021年7月8日 18時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ(プロフ) - いいお話ですね！とっても自分好みです！ (2021年7月8日 18時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - [ ]さん» ありがとうございます！！移行前の方のコメントもありがとうございます！返信できなくてすみません！頑張ります！！ (2021年6月28日 7時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 鈴華さん» 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2021年6月27日 23時) (レス) id: 0e1dc47b5f (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - おたろさん» 素晴らしく好きですか！？！？元々ある奴を移行してきた奴なので、めちゃ長く続きます… (2021年6月27日 16時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
