EP45 ページ45
生徒会長がやる気になれば、私が出る幕はほとんどない。会長なだけあって、仕事はできるし、もちろん人気も高い。生徒間の問題は、この人に任せれば一瞬で片付く。まあ、この人争い好きだから大抵止めないけど。
「それにしても自由な校風ですね。」
椅子に座らせ、オスマンさんのお菓子と紅茶で落ち着いた頃。トラゾーさんはニコニコとグルッペンさんを見た。グルッペンさんはお菓子を手にご満悦なのか、いつもより雰囲気がほわほわしている…気がする。
「それが工夫だから。最低限の校則さえ守れば自由だぞ。」
モゴモゴとクッキーを食べながら、トラゾーさんと話すグルッペンさん。何やら意気投合したようで、2人で楽しそうに話している。
「そうやで!ダクトの中入ってても、誰も何も言わんし！」
ニコニコと、嬉々として語るゾムさんに、諦めただけど、頭突っ込むひとらんさん。説教を始めるトントンさんに、それを楽しそうに見るクロノアさん。割と仲良くできそうで良かったが、えっと、オスマンさん…？そのお菓子はどこから…?
「ん゛ん゛ん゛〜！のびろ、身長…!!」
「やったー!僕のが大きい！」
オスマンさんに声をかけようと腰を浮かした途端、ロボロさんと死神さんの声が耳に届く。見ると、背中も合わせて身長を争っているよ。…お二人とも、小さいなぁ…。
「ロボロ、別に厚底履いてもいいんやで？」
「うっさいわ！！」
ほほえましく見ていると、シャオロンが介入してくる。それに対してロボロさんが叫び返し、そこにコネシマ先輩がまた介入してきて…。
「でもさぁ、そこまで自由だと、生徒会の負担で超でかいと思うんだけど、ちゃんと回ってるの?」
「「え゛」」
いつも通りの生徒会だな、これで大丈夫かな、と思いつつ眺めていると、ぺいんとさんがポツリとつぶやく。その言葉に、生徒会全員がピタリと止まる。まさか、全部私が、だなんて、面白丸つぶれだが、かといって嘘もつけず。全員が私と視線を送ってきた。えぇと、この状況、どうしろと…?
「… っ、佐々木さんと俺ら(ショッピとトントン)が協力してやってますよ。」
困り果てた私を助けるように、ショッピさんが声を上げる。生徒会の面々はほっとしたような表情をしながら、作り笑いを振り撒き、話題をそらそうとがんばり始める。
「ありがとうございます、ショッピさん。」
ショッピさんの耳元でコソッととそういうと、一瞬、驚いたように目を見張り、照れたようにはにゃ、と笑った。
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鈴華(プロフ) - 電球ソーダさん» ありがとうございます！！！そう言ってくださると力になります…！！ (2021年7月8日 18時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
電球ソーダ(プロフ) - いいお話ですね！とっても自分好みです！ (2021年7月8日 18時) (レス) id: 9b3bfa43e1 (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - [ ]さん» ありがとうございます！！移行前の方のコメントもありがとうございます！返信できなくてすみません！頑張ります！！ (2021年6月28日 7時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
[ ] - 鈴華さん» 最高です！これからも更新頑張ってください！ (2021年6月27日 23時) (レス) id: 0e1dc47b5f (このIDを非表示/違反報告)
鈴華(プロフ) - おたろさん» 素晴らしく好きですか！？！？元々ある奴を移行してきた奴なので、めちゃ長く続きます… (2021年6月27日 16時) (レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
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