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下手な化粧〜ut〜 ページ38
「ほんま、今日はありがとうな！」
「あざっす。」「楽しんでな！！」
にこっと、商売専用の笑顔を民衆に向け、ショッピとチーノと、歌い出す。…はぁ、だる。アイドルって、こんなに大変なんやな、まあ、もう慣れたもんやけど。
聞いたことぐらいはあるやろ、人気アイドルグループ�牴罅垢性瓠�で、今はそのユニット��DDR�瓩離薀ぅ崔罅�なんでやろな、最初は女の子達がキャーキャー言ってくれてばり嬉しかってんけど、最近はなんかなぁ…。おっ、この娘は！って娘がおらんし、タバコ吸いたい欲の方が強くなっとる。…ファンの子には申し訳ないんやけどな。
もちろん、女の子好きやし、ファンレターくれたりするのはめっちゃ嬉しんやけど、もっとレベル高い子に来て欲しいかな…。俺とかシャオちゃんは、ファンサービスも割とする方で、可愛い子の名前とか覚えてたりする。ショッピ君とかは、そんなにファンの事のことを覚えてないみたいだけど、覚えておいたほうが得するね?いっぱい金を落としてくれるし。
「鬱先生〜！！こっち向いて！！」
ひときわ甲高い声が響き、その声に聞き覚えがなかった俺は、ゆっくり振り向く。これまでライブに来てくれた子の声は、多少なりとも覚えているはずだ。聞いたことないって言う事は、新しい子かな?振り向いて俺の視界に入ったのは、快活そうなショートカットの女の子と…その隣で、恥ずかしそうに友達を止める、ロングヘアの女の子だった。
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