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「…なんでタオル使ってくれないの。」
すでに私の機嫌は治っているけれど、この際聞いておけ、と呟く。最後の負け惜しみみたいな形で聞いたけど、気になるのも事実。毎日毎日変わるタオルが、私に見慣れたRのタオルになったことはない。
「タオルって…Aから貰ったもんを汗吹く為なんかに使えるわけないやろ！？」
「使ってもらうためにあげたんだけど。」
何言ってるん、と怒鳴りだしそうな勢いのロボロに、ごく当たり前のことを冷静に返す。むぐ、とタオルに顔をうずめて、その大きな瞳で見つめてくる。…あれ、感情を爆発させてる人、交代してません？ロボロの方が拗ねてませんかね。ふくらんだ頬がぷにぷにしてそうで、手が伸ばしたくなる。
「あれは…誕生日かなんかの時に、Aにあれで汗を拭いてもらうんや！！」
…えっ、ええ…？ぎゅっと目をつむって、恥ずかしそうに叫ぶロボロ。耳も首もリンゴのように紅く、しゅーっと煙が出てくるよう。握りしめられた手はぷるぷると膝の上で震えている。
「いや、そのくらいいつでもするけど…？」
「そんなん、甘えてるみたいやん…。」
「え…今更…。」
戸惑う私と、自棄になっちょうに叫ぶロボロ。さっきとは完全に立場が逆転している。私はロボロみたいに優しくすることはできない。しばし悩んで、自分のカバンに手を伸ばす。私に唐突な行動に、ロボロがきょとんとして、不安そうに眼をきょときょとする。ごそごそとカバンをあさり、ポーチの中からハンカチを取り出した私。
「あ疲れさま？」「…！？んっ！？」
目の前にしゃがみこんですねるロボロの汗をそっと拭った。私の行動に、ロボロが固まって、目をぱちぱちさせて――…。
「ぅぁっ、Aっ、あのっ、うっ…。」
「すっ、好きやぁ…っ！！」
真っ赤な顔を隠すように、がばっと私に抱き着いた。
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鈴華(プロフ) - 目玉焼きさん» ありがとうございます〜！好きって言ってもらえるとやっぱりモチベ上がるので嬉しいです！更新は亀ですがお付き合いください…！ (2022年4月1日 15時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き - コメント失礼します遅れましたが続編おめでとうございますこの短編集すごく好きでしてこれからも頑張ってください応援しております (2022年3月27日 18時) (レス) id: 81c89ca802 (このIDを非表示/違反報告)
一月鈴華(プロフ) - モカブラウンさん» ありがとうございます！！今後も頑張っていくのでよろしくお願いいします。 (2021年2月20日 15時) (レス) id: f7d3b28b6f (このIDを非表示/違反報告)
モカブラウン(プロフ) - 続編おめでとうございます！ これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2021年2月20日 14時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
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