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かたん
扉の方から、小さく音がした。音の発生源は、考えるまでもなくA。音を立てないようにそっと歩くAが視界に入り、愛しさやら嬉しさやら、言葉にできない感情の渦が掻き乱れて、今すぐ抱きしめて全部伝えたい。しないけど。
俺が眠っていると思い込んでるAは、ベッド脇の机に乗ってるスマホを取ろうとして、ぴたりと固まった。…あー…見たんかな、ハコ。なにとは言わんけど、なにかが入ってるハコ。
うん、俺は悪くない。常識やし、うん。
「…ひゅ。」
衝撃に一区切りついたらしいAが、小さく音を立てて息を吸う。スマホらしきものを手に取る音。触らないんやね、A純粋で可愛い好き。
「…昨日はありがとうございました…大好きです…！」
そのまま去るかと思いきや、俺の目の前にしゃがむA。大慌てで目を瞑り、気難しい顔を懸命に作り、寝てる雰囲気を醸し出した俺に、掠れた小さな声で一言言ったA。
え、これ絶対俺寝てると思われてるやんな、だって普段好きとかお互いに言わんし。特に俺はどんなに思っても言わへんし。それを、寝てるからって言ったってこと？普段も思ってるのを恥ずかしくて言えないからって今言うたん？
可愛すぎか。
「…どーも、俺も大好きやで。」
笑みを我慢できなかった俺。
ぱちりと目を開いて、愛の言葉を囁く。
「驚いた顔も好きやで、可愛い。」
大変更新遅れましてすいません
更新停止扱いになってましたね
今後もちまちまゆっくり書いていきます。
長編完結させて新しいのをーなんて考えてるので、
しばらくは長編優先になるかとは思いますが、長らくお付き合いくださいませ。
めちゃ話変わるんですけど、誤字とかお話抜けてるのとか直しました。
メリーさんシャオロンの前編って私ずっと非公開にしてたんですかね…？
申し訳ないです。陳謝します。
なんでもはちょっと出来ないんですけど更新頑張るので許して下さい。
鈴華
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