意識〜kn〜 ページ17
「しっまぁ〜？この漫画の続きどこぉ？」
「あん？知らんわ。」
時は知らん、場所はコネシマ邸ー…。めちゃめちゃ大きいって言ったらシッマに怒られそうだから、普通くらいの大きさのコネシマ邸で、ごろごろする私たち。本来のこの部屋の支配者、コネシマを差し置いて、ベッドにダイブしてるのは私。ふとんもふもふしてて、体が沈みゆくようで気持ちいい。流石コネシマ。いいもん使ってるじゃん。そんなことを思いながら、手元の漫画をひらひらさせる。続きは見たいけど、この至福から離れたくない…！
「あ、そこに漫画あんじゃん。」
「あー？」
「左手伸ばして、ほら。」
「んあー、これかぁ？」
シッマの奥に、なんか分厚い紙が見えて、シッマを使ってそれをとる。シッマは漫画から一切顔を上げない。なんなの、彼女に対してこの反応。いつもいつものことだけど、シッマは私に対して冷たい。軽くため息をつきながらシッマから漫画を受け取る。思ったより薄い。…どっちにしろ私はここから動かないといけない訳ですねやだぁ…。
「ありが…。」
ちょっと残念がりながら冊子を手に取る。ふかふかのベッドに改めて腰を下ろし、まふっと寝転がる。うひゃ〜、最高!本当にコネシマ様様です…!とか思っていたのですが、さてはて皆さん。私の手元には薄い本。…薄い、本。表紙にいるのは、長い髪で、身長が高くて、スタイルがいい、柔らかそうな半裸…の女性。まあ、なにかは言わなくても察してほしい。正直、シッマがこういうのにこういうのに全く興味ないと思っていたわけではないし、それなりに、人よりはあるほうなんじゃないかな…なんて思っていたけど。その現実を真正面から受けると、やっぱり動揺する。だってこの人、私とは真逆のタイプだし。長髪で身長高くてスタイルがいいこの人。短髪で身長低くてスタイルもそこまでの私。
「しっま。」
「あー？なんやぁ？」
「…なにこれ。」
布団にもたれかかって、ぼんやりとした返事をするシッマ。捲られたページが、ぴら、と乾いた音を出す。少しの沈黙が訪れ、シッマがくぁ、と欠伸をする。一区切りついたのか、目を伏せたしっまが振り向く。その先には、真顔な私。
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鈴華(プロフ) - 目玉焼きさん» ありがとうございます〜！好きって言ってもらえるとやっぱりモチベ上がるので嬉しいです！更新は亀ですがお付き合いください…！ (2022年4月1日 15時) (
レス) id: a228d6db47 (このIDを非表示/違反報告)
目玉焼き - コメント失礼します遅れましたが続編おめでとうございますこの短編集すごく好きでしてこれからも頑張ってください応援しております (2022年3月27日 18時) (レス) id: 81c89ca802 (このIDを非表示/違反報告)
一月鈴華(プロフ) - モカブラウンさん» ありがとうございます！！今後も頑張っていくのでよろしくお願いいします。 (2021年2月20日 15時) (レス) id: f7d3b28b6f (このIDを非表示/違反報告)
モカブラウン(プロフ) - 続編おめでとうございます！ これからも更新頑張ってください！！！応援してます！ (2021年2月20日 14時) (レス) id: e467f9631d (このIDを非表示/違反報告)
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