雨の守護者は戻ることを怖がっているようです (ページ9)

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エピソード１１７ページ9

ゆきside
何事もなく一日が終わり部屋に戻る
私がベットに腰をかけると肩に乗っていたアルベドが置いてあるネコ用のベットに向かう
それを見ながらキーウが帰るときに言ったことを思い出していた

桔「明日白蘭様が来ます。なにかお考えがあるらしいので協力して下さい」

それに頷くとキーウはすぐに行ってしまい聞くことが出来なかった。でもそれがあの子…ピルルク絡みってことだけは分かった

ゆ「それになんでピルルクはあれについて聞いてきたの？」

キーウを見送ってから言われたこと「私とキーウの関係」…それも「契約」について
これはキーウが許可しても他人には話せない…それはキーウも知ってるはずなのに…

「あら？ゆきちゃ～ん、どうしたのかしら？」

脳内に私が一番嫌いな声が響く、その直後私は強い睡魔に襲われ意識を手放した

「私とお話しなんてどうかしら？」

その言葉と共に目を開けばそこは屋敷の私の部屋ではなく、まるでドールハウスのような部屋の中で私は声の主とテーブルを挟んで向き合うように座っていた

ゆ「あなたこそ何のようかしら、コランダーム」

コ「あたしはただあなたとお話しがしたいだけよ、ゆき」

コランダーム…私と瓜二つの女、ゆういつの違いは私の赤い目とは真逆の青い目だけ
彼女の声は私にしか聞こえない、言うなれば彼女は私の人格の一つもう一人の私…

ゆ「私はあなたと話すことなんてないわ」

コ「冷たいわね、昼間はキーウキーウってあんなに彼に甘えてたのに」

そう言ったあと彼女は笑みを浮かべ、口元を歪ませながら私が聞きなくない一言を言った

コ「でもゆきちゃんはそんな大事な大事なキーウを殺しちゃったんだよね♪」