雨の守護者は戻ることを怖がっているようです (ページ7)

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エピソード１１５ページ7

目を覚ましたゆきが体を起こすと桔梗が声をかけた

桔「目が覚めたようですね」

ゆ「キーウ……、私の部屋でキーウがいて私が寝ているってことはまた……」

桔「今回も貧血ですよ」

ピ「え！？」

倒れた理由は先程の桔梗の話を聞いて、ゆきが桔梗に嘘をついたことにより自らの命を絶とうとしたこと桔梗が気絶させて止めたとピルルクは推測したが桔梗はゆきには倒れた理由は貧血だと伝えたことについ反応してしまった
だが二人は聞こえていないのか会話を続ける

ゆ「また貧血？」

桔「貧血です」

ゆ「前に倒れた時は何だっけ？」

桔「貧血です」

ゆ「その前は確か滑って頭の打ち所が悪くて気絶したんだよね」

桔「正確には貧血によりふらつき滑って気絶してました」

ゆ、桔「………」

目の前で行われている会話についていけないピルルクは黙って二人の会話を聞くことにした

ゆ「前に特訓に付き合ってもらった時も倒れたっていってたけどその時も貧血？」

桔「貧血でしたね」

ゆ「前に移動してる時に急に眠くなったけどそれも貧血？」

桔「それは寝不足です」

ゆ「あるファミリー潰滅させたあとキーウにここまで運んでもらったのって？」

桔「貧血ですね」

ゆ「貧血なるの多いね」

桔「多いですね」

ゆ「毎日魚食べてるのに」

桔「魚だけですか？」

ゆ「あとネコ缶」

桔「なぜネコのエサを食べてるのですか？」

ゆ「おいしいよ」

桔「味の問題ではありません」

このやり取りは軽く一時間程続いた、その間ピルルクはと言うと二人の会話に入れずただただそれを聞いていた