雨の守護者は戻ることを怖がっているようです (ページ5)

今日:6 hit、昨日:8 hit、合計:8,806 hit

エピソード１１３ページ5

初めて入ったゆきの部屋を見渡していると棚に置いてある写真を見つけた
写真には黒髪の少女とエメラルドの髪の青年が写っていた

桔「懐かしい物をまだ飾っていったようですね」

桔梗が飾ってあった写真を取って言った

ピ「これに写ってる男の人って桔梗なの？」

桔「ハハン、そうですよ」

ピ「ゆきさんは成長してるのに桔梗は変わらない」

桔「まぁそれを撮ったのは一、二年程前ですからね」

桔梗の言葉にピルルクは驚きの表情をした、写真に写ってるゆきの背の大きさからして恐らく五、六歳の物もあれば他の写真には十歳頃と思える物、二十歳と思える物もあった

桔「先程の私とゆきの話は聞いてましたね」

桔梗とゆきが話していた時、そこでゆきは「桔梗に拾われた」と言っていた

ピ「ゆきさんが『拾われた』って言ってたけどそのことが関係してるの？」

桔「彼女はあるマフィアの実験台のゆういつの生き残りです
彼女がされていたのは雲と晴の炎で強制的に成長を伸ばすと言うものです」

桔梗の説明によるとそれによりゆきは一日に一歳ずつ歳を重ねるように成長していたらしい

ピ「大丈夫なの？」

桔「今は雨属性を持つ部下達に協力してもらい成長を止めています」

ピ「どういうこと？」

桔「例えるなら輸血と同じような感じです。ゆきには雨の炎流し続ける機械を埋めてあります、その炎がなくなり次第新しい炎を補充してあげると言うことです」

「こんな風に」と言って桔梗が取り出したのは猫がプリントされている注射器、それを眠っているゆきの腕に刺した