雨の守護者は戻ることを怖がっているようです (ページ4)

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エピソード１１２ページ4

ピ「うっ…」

倒れた際に顔から倒れたらしく顔を押さえながら起き上がろうとすると目の前にいる桔梗と目が合う

桔「ハハン、お久し振りですねピルルク」

声を掛けられるとピルルクは体を震わせ怯えながら後ろに下がっていく

ピ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい…」

壊れたオモチャのように同じことを繰り返しながら下がって行く、壁に背中がつくとさらに怯え始めたのか両腕を自ら押さえるようにし、握り締めている部分から出血していた

桔「ピルルク、私は貴方を連れ戻しに来た訳ではありませんよ」

ピルルクが怯えていることに気が付いた桔梗は怖がらせないように彼女の頭を撫でた

桔「いろいろと話したいことはありますがまず彼女を運びたいので手伝っていただけますか？確か部屋は広間を出てすぐだったはずです」

一週間程屋敷においてもらっていたがゆきの部屋の場所を知らなかった。なぜならゆきは広間にいることが多く朝もピルルクより早く起きているため広間から先には行ったことがなかったからだ
内心不安を抱きながら立ち上がり行くと桔梗がその後に付いていく

入り口とは反対側にあったドアを開けるとすぐそばに「マイルーム」と書かれたプレートがぶら下がった部屋があった。鍵はかかっていないため開けて中に入ると主に猫をイメージした家具が置かれていた