雨の守護者は戻ることを怖がっているようです (ページ3)

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エピソード１１１ページ3

桔「依頼したものはもらったので私はここで」

ゆ「入り口まで送るね」

広間から出ていく桔梗にゆきは付いていく、丁度廊下の半分あたりを過ぎると桔梗が口を開いた

桔「ところでゆき」

ゆ「なになにキーウ」

桔「はっきり言います、ピルルクはここにいますね」

その言葉にゆきの足が止まった

ゆ「知って…たの…？」

桔「彼女は気配を隠すのが少し下手ですからね。それにゆきの視線が微かにですが客室に向けられていました」

ゆ「あの子になにか力があったのは築いたよ…。でも凄く辛そうだったから……別に隠すつもりはなかったの……それで……」

事実を少しずつ話していたが顔を伏せた

ゆ「こんなこと言っても言い訳だよね」

言葉が詰まるとゆきは折り畳み式のナイフを取り出し自らの首に添える

ゆ「……………ごめんなさいキーウ」

いい終えると同時に勢いよく突き刺した
だが刺さる寸前でゆきの両腕に植物の蔦が巻き付き動きを封じられると同時に首の後ろに手刀が入れられた。したのはもちろん桔梗だった
桔梗はゆきを抱き上げ来た道を引き返し広間へ戻っていった

ア「にゃー」

広間に着くなりアルベドが桔梗に向かって一鳴きすると走って客室の扉に飛び掛かり扉を開けた
その行動に素早い対応が出来なかったらしく扉に寄りかかっていた状態のピルルクはそのまま広間の方に倒れた