不思議の森の雑貨店 (ページ4)

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お店の鍵を開け、電気を付けると夕べ調合しておいたハーブティーの茶葉を棚に並べる。

他の商品棚のカバーを外したり、レジを開けたりして店内を整えていると誰かが入ってきた。

「お、おはよ。今日早いじゃん。あれ作るの？」

「おはよコーチ。うん、厨房使うね。ショーケースよろしくー。」

「はいよ。あ、後ちゃんと片付けろよ？」

「分かってるって。」

嘘つけ、最後まできっちり片付けた試しねえだろうが。後で俺がやってるんだっての。

綺麗な金髪を靡かせて厨房に消えていく後ろ姿にちょっと毒づきながらエプロンを付け、小型のショーケースをセットする。

看板を外に出し、表をさっと掃除してドアの札を『CLOSED』から『OPEN』にひっくり返して準備完了。

今日はアイツの目玉商品もあるし、忙しくなりそうだ。