35欠片目 ページ38
ゾムside
皆が、必死に街や森、港等…居そうな処をしらみ潰しにかかっている間、この息をするのも苦しい医療室に俺は、退屈していた。
戦争があったとは思えない復興の速さに、もっと遅くしろ、なんて苛立ちをもつ。理不尽過ぎるなぁ…なんて。
ｿﾞﾑ「……誰も…居ない…？」
毎日、誰かの気配はしていたのだが…今日はない。
行けるのでは……？
撃たれた場所と、かすり傷、切り傷が俺を食い止めようとするが、我慢できる痛さなので、扉の前まで、来ることができた。
誰も居ませんように…！
目を固く瞑り…扉を開け…た……。
ｻﾎ「…そんなことだろうと思った」
ｿﾞﾑ「やっぱりダメかよ」
総統や書記長。そして滅多に俺の行動に口を出さない外交官までもが、今回、俺の監視を交代で続けろ。と、幹部全員に命したらしい。
ｻﾎ「その位、大切にされてるんだよ。」
ｿﾞﾑ「声に出てたんか…大切、ねぇ……」
確かに、俺が逆の立場だったとしたら間違いなく監視の眼を光らせておくからな。
ｻﾎ「……退屈してるマーダーさんに、良い情報を開示してあげようか？」
ｿﾞﾑ「ん？！何や？！聞きたい！」
はしゃぐと流石に傷口が開くので、手足をバタつかせるのをやめた。
ｻﾎ「実は、アリスって子が…Aの居場所を知ってるらしいの」
ｿﾞﾑ「アリスって…Aが連れてきた子やん。なら彼女に聞けばi「それが、無理なんだよ」……は？」
ｻﾎ「アリスさん、居なくなっちゃって……」
……居なくなる？
助けてやったところに感謝の一文字も無く？
ｿﾞﾑ「アリスって奴…怪しいな……」
ｻﾎ「だから、ロボロに頼んで…たくさんの関連する記事を探してもらった」
サホちゃんは度々、大人じみた行動を見せる。
この子は本当に14歳なのか、と疑ってしまう程、子供、という言葉が似合わない。
ｻﾎ「はい、資料。」
ｿﾞﾑ「え、貰っていいん？」
ｻﾎ「うん。行くなら目を通してからね」
ｿﾞﾑ「それって…」
ｻﾎ「痛み止めはこれね。……あー、ファイル忘れちゃった。取ってくる。」
俺の方を少し見て、口パクで何かを伝えて出ていく。
いつの間にか、手にはレーダーサーチと、地図。
窓の鍵だって開いている。
が、ん、ば、れ。
サホちゃんは、俺にそう伝えてくれた。
期待に答えるのが男。
サホちゃんの為にも、Aの為にも……。
格好いい姿、見せたるわ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 85人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
し - 一気更新お疲れ様です。……………書きます。(意味深 (2017年9月19日 20時) (
レス) id: f5af2860e4 (このIDを非表示/違反報告)
サイコ狩り - 緑月翡翠さん、ありがとうございます！多分、そうですね…ガウァガウァですね。調べておきます！貴方様の作品が大好きなので嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: 1ecebe046d (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - あの、すみません。黒の宝石でしたらおそらくヘタマイトではなくヘマタイトだと思います。 (2017年8月17日 13時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
サイコ狩り - モノモノさんありがとうございます！そうですね、二重人格っぽい夢主ちゃん何となくサイコっぽいんですよ！（自分の手がそうさせるんだ。）是非、設定を付け足しておきます！もう一度申し上げます。ありがとうございまs…… 文章はここで途切れている。 (2017年8月16日 15時) (レス) id: 1ecebe046d (このIDを非表示/違反報告)
モノモノ - 面白いです！応援します！あの、設定のことなんですが夢主ちゃんに戦闘狂とかサイコとかって付け加えれないですかね？(脅威さん落ちなんで、ひたすら性格を近づけたいだけ)できれば、でいいリクエストです。 (2017年8月16日 7時) (レス) id: e9b24811de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サイコ狩り | 作成日時：2017年8月12日 4時
