12欠片目 ページ13
私は本名が違う。
否、違う…というよりは無い、に等しい。
では、何故私が『ヘマタイト』と、呼ばれているか。
『傷の移転が、出来るんだよなぁ』
黒っぽい瞳に、傷の移転。
そう、だから…私はヘマタイト…と名付けられたのだ。
ｿﾞﾑ「痛く、なくなった…」
『よし、行こう。』
ｿﾞﾑ「へ…？おう…」
彼は何が起きたのか、分からない状態だった。
傷が後ろにあって良かった。後で包帯でも巻いておこう。
ｿﾞﾑ「なぁ、本トに休んでいいn『任せとけ』…一番心配なやつやん！」
疑いの眼で、ジッとあたしを見つめる上司は、何処か愛らしかった。
『あたし、これでも秘書だったから。気にしないで。ほら、おやすみ！』
少し強引にベッドに入れ、掛け布団を優しく掛けてやると、すぐに落ちてしまう彼。寝顔が全くの別人の様に見え、ｸｽｯ…と、小さい笑みを溢してしまい、慌てて部屋を出る。
『……これからどうしましょうか。』
そう、する事がない。世に言う＜暇＞である。
刹那。
『ん？』
金属の擦れあう独特な音。荒い息づかい。
ﾋﾄﾗﾝﾗﾝ「おら、まだまだ来いよ。」
鬱「もぅ、無理やってぇ…ﾊｧ…ﾊｧ…」
騒がしく、賑やかな声が無音の廊下の波長を揺らす。
これは訓練所から…聞こえてくるはずだ。
『行ってみよ…』
私は好奇心任せでふらふらと、声のする方へ足を運んでみたのだ。
ーーーーーー
ｼｬｵﾛﾝ「ヴッ…強い…」
『…大丈夫ですか？』
ｼｬｵﾛﾝ「気遣いも出来る子や……自分が情けないわ」
手合わせを頼まれ、断るわけにもいかずシャオロンさんと一戦交えることに。結果は、私の圧勝。当然の結果…と言えるだろう。
ﾋﾄﾗﾝﾗﾝ「……君…近接？」
赤いバツ印のマスク。ザ・日本男児、ひとらんらんさんが自ら話し掛けてくれた。
ほわほわだが、怖いオーラが見える。
復讐鬼…と、関係でもあるのだろうか。
『基本オールラウンダー。本来はディフェンダーポジション』
理由はこうだ。あの地獄を再現したような国で、私は国王を守る事を第一として、時には前線に出て特攻したり、狙撃主になったり…出来る限りを尽くした。
ﾋﾄﾗﾝﾗﾝ「凄いな……そりゃ、シャオちゃんも負けちゃうね。」
ｼｬｵﾛﾝ「待って。ヒドない？」
鬱「それ以前に…助けて……」
『シャオロンさんはもっと伸びます。一緒に頑張りましょう！』
鬱「えっ、無視なん？！」
久しぶりに弾けた気がする。……けれど、これも良いと思った。
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し - 一気更新お疲れ様です。……………書きます。(意味深 (2017年9月19日 20時) (
レス) id: f5af2860e4 (このIDを非表示/違反報告)
サイコ狩り - 緑月翡翠さん、ありがとうございます！多分、そうですね…ガウァガウァですね。調べておきます！貴方様の作品が大好きなので嬉しいです！コメントありがとうございました！ (2017年8月17日 21時) (レス) id: 1ecebe046d (このIDを非表示/違反報告)
緑月翡翠(プロフ) - あの、すみません。黒の宝石でしたらおそらくヘタマイトではなくヘマタイトだと思います。 (2017年8月17日 13時) (携帯から) (レス) id: b835eb55b1 (このIDを非表示/違反報告)
サイコ狩り - モノモノさんありがとうございます！そうですね、二重人格っぽい夢主ちゃん何となくサイコっぽいんですよ！（自分の手がそうさせるんだ。）是非、設定を付け足しておきます！もう一度申し上げます。ありがとうございまs…… 文章はここで途切れている。 (2017年8月16日 15時) (レス) id: 1ecebe046d (このIDを非表示/違反報告)
モノモノ - 面白いです！応援します！あの、設定のことなんですが夢主ちゃんに戦闘狂とかサイコとかって付け加えれないですかね？(脅威さん落ちなんで、ひたすら性格を近づけたいだけ)できれば、でいいリクエストです。 (2017年8月16日 7時) (レス) id: e9b24811de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サイコ狩り | 作成日時：2017年8月12日 4時
