関西愛ランド【３】 (ページ31)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:41,364 hit

▽ ページ31

〔 ryusei side 〕

僕の誕生日をお祝いしてくれた
Aちゃんの車に乗って
各自、家へと帰るんやけども。

僕だけ最後にしてもらった。

その間も大ちゃんも着いていく！とか
えー僕らもまだ！とか何とか
言ってたけど、最後くらいお願い。

「 Aちゃん遅くまで有難う」

主「どうって事ないよ、あんたらの為なら尚更」

「これ読んでいい？」

主「うん」

「やっぱり誕プレから見よっかな」

主「似合うかな」

「あ！これ欲しい言うてたコスメたち！」

主「これで残りの公演も頑張ってね。って事でそろそろ着くけど、どうする？」

「家の前に止めて、少しだけ」

それから僕はコスメたちを置いて
一つのアルバムを見る。

「うわあ…懐かしい」

そこには僕の小さい時の写真とか
入所したての時とか、
なにわ男子になってからとか。

勿論、プライベートも。

「 …… 」

主「こうやって見たら成長したね」

「ありがとう」

主「ボロ泣きじゃん、…もう、もらい泣きしちゃうからさあ！明日もライブなんだし、目は冷やしてね」

「 …、うんっ」

主「手紙も色んな思いを込めて書いたから、覚悟して読むんだぞ」

「 Aちゃん有難う」

主「また来年もお祝いさせてね」

「当たり前やろ。じゃあ、帰るね」

主「大西流星がこの世に存在する間は生きる」

「相変わらずだなあ」

主「はいはい、これ以上ほんとに流星と居たら帰り事故りそうだから終わり。はよ帰んなさい」

「 ……っ、ありがとう。また明日ね」

主「うん、ばいばい」

それから車に降りて
布団にダイブする

「濃過ぎて一日が忘れられない」

今思い出しても泣ける。
ファンの皆からのお祝いに
支えてくれたAちゃんからのお祝い。

「手紙読む覚悟が出来ないけど、読むか」

「 ……っ、こんなん卑怯やん」

「 Aちゃんのあほ」

僕の20歳の誕生日は
色んな方からのお祝いメールや
ライブや、プライベート。
色んなものを含めて幸せでした。

「案外歳取るのも悪くないよ、Aちゃん」

なんて、Aちゃんに言ったら
流星は可愛いから何歳になっても可愛いんや！
ってよく分からん理論で言うてきそう。

「今日も頑張ろう」

そうして僕の誕生日の幕が閉じました。