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〔 you side 〕
三人でというか、二人が歩いてる
後ろに私が歩いてる形で
お菓子コーナーへと戻ってる途中で
タケル君が突然、けんちゃんの手を離す
そして…
子供「 お母さん！！！ 」
母「 たける！ほんま探してんで！？ 」
子供「 ごめんなさい…っ 」
私達もタケル君の後を追って
お母さんの元へと行く
子供「 けん兄ちゃんがな、ずっと居てくれてん 」
母「 ？？ 」
健「 あ！すみません、俺の事ですね 」
母「 あ！そうなんですね！すみません、ほんまに有難う御座いました！ 」
健「 いやいや、二人が会えてよかったです 」
「 ほんまに良かったな？たける君 」
子供「 うん！！ 」
なんて笑顔で頷くタケル君
すると、けんちゃんがその子に
目線を合わせるように座って頭に手を置く
健「 もうお母さんとはぐれたらあかんで？後、男の子やねんから泣いたらあかん。たける約束やで？ 」
子供「 うん！お兄ちゃん、お姉ちゃん有難う！ 」
健「 ええ子や、またな 」
と言って頭を撫でてあげる、けんちゃん
タケル君もとても嬉しそうに微笑んでいる
母「 ほな、行こか。ほんまに有難う御座いました！あ、もし良かったらこれどうぞ 」
と差し出されたのは抽選券
「 いや！大丈夫です！ 」
健「 ほんまに一緒に探しただけですから 」
母「 私達もう帰らないとあかんし、それに今日までやから。こんなお礼で申し訳ないんやけど… 」
健「 ほな、遠慮せず貰います 」
母「 助かります、ほんならもう行きますね 」
子供「 バイバイ、けんお兄ちゃん 」
健「 じゃあな 」
と言ってハイタッチし合う二人
なんて良い光景なんだろうか、と思って
少しだけムービーを撮らせて貰った
それから二人で買い出す物を買って
帰り道に抽選券を使って
見事にお米10kgを当てるっていう奇跡を起こす
その帰り道
「 けんちゃん 」
健「 ん？ 」
「 かっこよかった 」
健「 当たり前や 」
「 ……やっぱり言わんかったら良かった 」
なんて笑い合いながら帰る
なんだかとても心が温かくなったなあ
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作者名：ざきちぇ | 作成日時：2021年2月24日 21時
