関西愛ランド (ページ20)

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- プレゼントページ20

〔 shunsuke side 〕

先日、僕は高校を卒業した。
皆からは沢山のお祝いメールとかが来た
すごく嬉しかったけど、
ある方からは何も連絡が無くてへこんでる

「忙しいんかな」

とか色々考えてたら、僕はスマホを手にしてた
今撮影とかなどで東京に居る事が多かったり
基本、僕からは連絡をした事がないから
なかなか電話のボタンが押せなかった

「 ……うーん」

なんて事をかなり考えてると
撮影が始まったりして、結局電話を掛けようと
決心したのは日付が回る頃だった

「明日は大阪に帰るし、電話してみよう」

かなりの勇気を出して、電話ボタンを押す
すると意外と早くワンコールで出た

主『どないしたん』

「いや、その…暇かなって」

主『駿佑から電話なんて珍しいから嬉しいなあ』

やっぱり卒業の事は触れてくれへん
忘れてんのかなあ、なんて思いながら
少し素っ気なく返事をしてしまう

「うん、そやんな… 」

主『なんて嘘というか嬉しいのは、ほんまやねんけど。うーん、なんというかなあ？結論から言うと駿佑からの電話待ってた』

「えっ？」

主『駿佑、卒業おめでとう、明日大阪帰ってくるやろ？少しだけ私に時間くれる？』

やっと言ってくれた、その言葉を。
僕はそれだけが欲しかったのに
Aちゃんから時間が欲しいと言われる

そんなの時間割く決まってる

「も、もちろん！！！絶対行く」

主『なら明日、家で待ってるから』

「うん」

主『ほら、今日も疲れたやろ？はよ寝なさい』

まだ切りたくない…
せっかくAちゃんと電話が出来てるのに
今は僕が独占してるのに、切りたくない

でも僕は言えない

「 ……わかった」

主『もーう、あと少しだけやで』

「ありがとう！！」

と言ってAちゃんは電話を繋げてくれた
僕の思う事を直ぐに汲み取ってくれて
欲しい言葉を絶対にくれる

結局寝るまで繋げていてくれたみたいだ

「やっぱりAちゃんは不思議」