【銀魂】山崎退は３２歳にして ようやくモテ期を迎えていたようです【終】

後悔１７歳 ページ5

ずっと今日まで身代わりとして生きてきた。





そんな私がまさか助けられるなんて思わなかった。









それも私は彼にとって都合の悪い存在のはずなんだ。




なのに助けてくれた。








それが警察だからか彼氏だからか…将又人間だからか分からない。


それともあれが侍と言うものなのかな…。








．







何にせよ、自分が助けられるほどの者じゃないって分かってる。





芳はほぼノリノリで騙してるからそれはともかく、じゃあ私は何なんだろう？









恋人らしく振る舞って、騙してるんだから優しくしてあげなよなんて都合いい事言って…









罪滅ぼし？






そんなの騙し続けてる時点で何の意味も持たない。









それに…彼には本当に好きな人がいる。

私達なんかと違う、本当の愛情を抱いてる人がいる。









なのに……彼は私を守ってくれた。




騙されてる事に気付いてないからだろうけど、私を守ってくれた事が事実である事に変わりない。









そんな人をこれ以上、騙し続けられない。





やっぱり…騙し続けるなんて私には出来ない。









押し寄せて来る罪悪感を必死に押し殺し、やる事もなく部屋の天井を眺める。









芳…どうしてるかな。




心配してるかもな……心配してくれてるかな。






帰りたいけど…今帰っちゃたらなぁ…









私が山崎さんを騙し続けられないなんて言ったらなんて思うだろう…









．






「――――っ」




貴「……え…？」







今なんか聞こえた気がする…






……まさかね








「―――――A！A!!」





貴「……はぅあっ!?」







まさか!?

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