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バカな17歳 ページ30

パッと目を見開く。


溜まってた涙が一気に地面に零れ落ちた。









今…足音が聞こえたような。







辺りを確認しても人の気配なんてしない。
じゃあ気のせい?



私が神経質になってるだけであって欲しい、そう願った。









ちょうどその時だった。エンジンの音が聞こえてきたのは。



まさに願いが打ち砕かれたような気分になる。









貴(…誰?)






あのエンジン音の正体は乗り物…きっと車だろう。



わざわざこんな廃墟に車で来るなんて、あからさまに嫌な予感しかしない。









あぁもう…今度はどこへ逃げよう。




もうこんな星から出てってしまった方が楽なんじゃないかな…




この世界じゃない何処かに…









ネガティブな考えで埋めつくされる脳内。
構わず身を屈めて忍者のように逃げ道へと進む。


何だか背後から足音が近づいてきてるように聞こえる。それも複数。









バクバクと心拍数が上がる中、必死で息を殺して廃墟内を進む。


「捕まってはいけない」。頭の中はただそれだけだった。









ここは三階。

錆びついた鉄骨階段をゆっくりと降りていく。




あちこち劣化が進んでて沢山穴が空いてる。私くらいなら何とか通れるかもしれない。









幸いな事にまだこっちには誰も来てないし…



逃げれる、そう考えると階段を降りる足の動きが多少速まる。












バキッ!という音がしたのはそんな時だった。








貴「あ…!」








錆びついた段板が踏み抜かれて、片足から一気に崩れ落ちてく私の体はそのままゴロゴロと階段を転がってった。




コンクリートで出来た床に叩き付けられた際に、短い悲鳴を上げてしまう。









貴「あ…ぁ、いっ…たぁ…」









体のあちこちから激しい痛みが襲う中、遠くの方からけたたましい足音が聞こえてくる事に気付く。




まずい。


物凄くまずい状況になってしまった。









こんな時にちょっとでも浮かれてしまうなんて…







私のバカ。


私ってほんとバカ…。







なんてバカな自分を責めてられる時間もたった数秒間だけ。

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沙月(プロフ) - 友達としてのところはマジで笑いました...二回くらい読み直したかも。そして、最後見たときの僕の突っ込み。『ちぇ。恋愛じゃねーのかよ。(途中までいい感じたったのによぉ?そしてザキ、怖いよ?ん?)』という情緒不安定でした。 (2019年4月10日 1時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 雪さん» そうですね。幸せになってほしいです。コメントありがとうございます。 (2019年1月3日 14時) (レス) id: e5295f2ff6 (このIDを非表示/違反報告)
- 山崎どうか幸せになってください (2019年1月3日 12時) (レス) id: 55babfbb1a (このIDを非表示/違反報告)
ハーレクイン(プロフ) - 作者様の作品よく読ませてもらってます!坂本さん最推しなので嬉しいです!最近山崎も好きなのでなんかもう楽しかったです!これからも頑張って下さい!山崎&坂本さんの作品沢山作ってくださいね!(図々しい) (2018年9月6日 23時) (レス) id: b56fa1b191 (このIDを非表示/違反報告)
- いい話ですねー(*`・ω・)ゞ (2018年8月20日 19時) (レス) id: 253e047399 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺羅 | 作成日時:2017年1月13日 20時

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