救助17歳 ページ16
どうにか山崎さんを引き上げる事が出来た。
山「ぅ…いっ…て」
貴「――――っ」
苦しそうな彼の顔。
動く度にボタボタと地面に流れ落ちる赤黒い液体。
目の前の悪夢のような光景が私の目に焼き付いた。
悪夢だったらどれだけマシだろう…
.
こんな事になるなんて……っ
っ…今は自分を責めてる場合じゃない。
出血量が多い…
止血しないと…でも止血するものなんて…………あっ
あった。
一瞬…それに戸惑ってしまったけど…
貴(これしかない…っ)
迷ってる暇はない。
颯爽と自分の頭に手を伸ばし、巻かれてたリボンを外す。
そしてそのまま山崎さんの足に強く巻き付けた。
山崎さんは…まだ黙ってる。
さっきあんな事言われたのに…
その相手にいきなり助け出されて応急処置されるなんて、状況が読めないはずだ。
目の前にいる私が、さっきとは違う私だなんて知る由もない。
貴「追い掛けたから怪我したんですよね……ごめんなさい」
甘かった。
私がもっとしっかりしてたら、こんな怪我しないで済んだはずだ。
それに芳だって…怪我させるつもりはなかったはずだから。
貴「___悪気はなかったんです。
許してあげてください…」
私と…芳を……
山「怪我したのは俺の不注意だよ。君は悪くない」
あぁ…
まだ…そんな優しい声をかけてくれるんだね。
彼は真実を知らない。
だからそんな事を言ってくれる。
でも…その優しい言葉が、とにかく辛くって…
そんなの身勝手だって分かってるけど…
もう限界だった。
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沙月(プロフ) - 友達としてのところはマジで笑いました...二回くらい読み直したかも。そして、最後見たときの僕の突っ込み。『ちぇ。恋愛じゃねーのかよ。(途中までいい感じたったのによぉ?そしてザキ、怖いよ?ん?)』という情緒不安定でした。 (2019年4月10日 1時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 雪さん» そうですね。幸せになってほしいです。コメントありがとうございます。 (2019年1月3日 14時) (レス) id: e5295f2ff6 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 山崎どうか幸せになってください (2019年1月3日 12時) (レス) id: 55babfbb1a (このIDを非表示/違反報告)
ハーレクイン(プロフ) - 作者様の作品よく読ませてもらってます!坂本さん最推しなので嬉しいです!最近山崎も好きなのでなんかもう楽しかったです!これからも頑張って下さい!山崎&坂本さんの作品沢山作ってくださいね!(図々しい) (2018年9月6日 23時) (レス) id: b56fa1b191 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - いい話ですねー(*`・ω・)ゞ (2018年8月20日 19時) (レス) id: 253e047399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺羅 | 作成日時:2017年1月13日 20時