はなれてください。

１１話 ページ11

相変わらずジミンはソファーに座っていて









後ろは向いてるけど視線を感じる









『気まずぃ……。』









顔を布団と枕に埋めて小さな呟きも埋もれていった









ジミンの事は嫌いじゃないし、むしろ好き








その好きが恋愛的かといったら、そうじゃない









私の中ではまだ“ジミン君”なんだ









『……ほんとにばか。』









何て安易な行動をしたんだ








何をしてもテヒョンかジミンを傷つけてしまう









なんとも言えない静かな空気が重くのし掛かるようだった









チクタクと時計の針が進む音だけがやたら大きくと響いた









JM「…A。」









ジミンが小さな声でそう呟いた









ゆっくりとこっちへ歩いてくる足音が聞こえた









ぎゅっと目を瞑り、寝たふりすることに…









『……ｯ！』









ふにゅって唇に柔らかい感触









キス、された＿









頭が真っ白になって、ジミンを突飛ばして保健室を出た









『やだ…。』









破裂するんじゃないかってくらいバクバクと脈を打つ心臓に









震える手で唇を押さえた









突飛ばした時のジミンの顔は









一瞬ではあったけど辛そうだった＿＿









壁に寄りかかってずるずるとその場に座り込んで









涙が溢れてきた＿









泣いてるときはいつも側で慰めてくれた









．









．









．









．









．









．







．









TH「A…？泣いてるの？！」









誰よりも側に居てくれて









私の事を理解していて









自分の事のように心配してくれるの









少しだけ甘えたくて＿









テヒョンにぎゅっと抱きついた

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