ハニートラップ (ページ13)

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１３話過去ページ13

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私の腕を掴んで、ただ黙々と奥へ進んで行くこの人。

内装は綺麗にしてあるけど、見た感じ、従業員がかなり少ない。

いや、変な会社では無さそうなんだけど。

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「ここですよ、Aさん。」

「あ、ありがとうございます。」

「いえいえ、またすぐに会うことになると思います。」

そう言って丁寧にお辞儀をして、何処かへ走っていった。

まぁ、いいや。取り敢えず中へ入ろう。

コンコンッ

「今日からお世話になります、キムと言いますが、入ってもよろしいでしょうか？」

ドアには木彫りの板が掛かっていて小さく社長室と彫ってあった

この風貌からして、ドアは薄いだろうから声はこんなもんで良いだろう。

「どうぞ。」

少し低い声がドアの奥から聞こえてきた

やっぱり薄かった←

「失礼いたします。」

ガチャっとドアを開けると、それなりに雰囲気のある社長が座っていた。

「今日からお世話になります、キムAと申します。宜しくお願いいたします。」

「そんなに、堅くならなくて結構だよ。生憎、そういうのは苦手な質でね。」

緊張してたのが、バンバンに伝わったのか社長はそう言って薄く笑った。

いい人じゃあないですか←

「ところで、Big hitと聞いて思い浮かぶグループはあるか？」

え、

これは試されてる？いや、素直に言うべきか…

「申し訳ございません。まだまだ勉強不足でありまして…。」

「いや、いいんだ。それが普通なんだ。」

「“今”までは。」

社長は一つの書類を私に見せた。

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「今年、うちからデビューする大型新人グループ

．

防弾少年団、君には主にここのスタッフとして働いてもらう。」