タブー恋愛。 (ページ4)

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４話ページ4

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SG「しっかし、遅いねぇ～。」

「…可笑しい。」

重くなって来た瞼に、刻々と過ぎて行く時間。

裏ルートから入手した情報によれば、この時間にKBSから出てくる筈なのだが…

「もしや…。」

KBSの、会社の構造を即座に頭に思い浮かべた。

「ソンギュ、貴方はここに居て。」

SG「え、どこ行くの？」

黒髪のロングのウィッグを頭に取り付け、

マスクとレンズの厚い眼鏡も掛けて。

「よしっ。」

ミラーで確認すれば、元の私の姿とはかけ離れていた。

「私は今から裏口の方へ行くから。貴方はここに居て。カメラの使い方はわかるでしょ？」

SG「え、オレ撮るの苦手だよ…。」

「人をぼんやりでも収めるだけでいいわ。きっと表口に来ることは無いだろうし。」

そう言って、車から身を潜める様にそっと降りた。

９月の夜は、昼間と違い少し肌寒くて。

何か羽織ってくれば良かったと、少し後悔した。