タブー恋愛。 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:17,980 hit

２話ページ2

．

SG「綺麗な顔してるよねぇ～。」

「わっ、びっくりさせないでよ。」

タブレットでターゲットの《防弾少年団》について調べていた。

しかし、今回は自分達の意思だけで、ターゲットを定めた訳ではない。

『防弾少年団について、調べてくれる？お金ならいくらでも出せるわ。』

１通の非通知による電話。

電話の声の主は女性で、少し呂律の回っていない口調。

言葉のなまり方からして、中国人の富豪と見受けられた。

「えぇ、勿論。良いですよ。」

答えは勿論、イエス。

口座への振込みは詐欺を防ぐために、現金を指定の場所にケースで置いてもらう。

勿論、顔を見られないようにマスクとサングラスを掛けて。

週刊誌の記者ほど、私達は常識を持ち合わせていない。

一部の人達には、芸能界を荒らしている二人組として、騒がれているらしい

その為不幸にも、業界のお偉いさん達の耳にも勿論入っているわけで…

「ちょっと、あんまり窓開けないでよ。」

顔なんかバレたりでもしたら、あっという間に潰されて、終わりだろう。

あの三大企業なんか特にね。

SG「空気の入れ替えしてたのに。」

ぷくぅっと、ほっぺを膨らませて拗ねた顔をした。

艶のある綺麗なブロンドの髪、透き通る様な白い肌、

綺麗なぱっちりのアーモンドアイに、高く筋の通った鼻、桃色のぷっくりした唇…

もう一度タブレットに視線を落とした。

．

．

「…やっぱりソンギュの方が綺麗だよ。」

SG「ん～？何が？」

こんな汚い仕事を続けているのも全て貴方が居るから

その天使の様な笑顔で

貴方が私の隣に居るから

愛しい、貴方が＿＿＿＿

．

「…好き、よ。」

世界一小さな告白は、

虚しく消えていくだけだった。