きり丸と半助兄ちゃん

朝のトイレ ページ33

｢キリ〜きり丸〜起きて｣

｢ん〜｣

｢保育園行くよ｣

｢あっ！｣

｢何？｣

｢おしっこ……｣

｢出ちゃった？｣

｢出ちゃう｣

ぎゅっと股を掴んで、丸くなった

｢えっ！｣

半助は急いで持ち上げて

走って連れて行った

｢おしっこ、おしっこ｣

そう言いながら、きり丸はトイレの前で、ズボンとパンツを下ろした

ドアを閉める余裕はなく、全開だ

｢おしっこ〜｣

地団駄を踏みながら、完全にズボンとパンツを外して

トイレに座った

｢間に合った……｣

｢でたぁ……｣

(やれやれ。もう、兄ちゃん疲れた)

｢兄ちゃんあっちにいるからね｣

｢うん｣

今日は授業も控えめで、学校が早めに終わる

｢さっさと帰って、勉強と内職しよう｣

｢兄ちゃ〜ん｣

｢なに？｣

｢紙なくなった｣

｢下にあるよ？｣

｢届かない｣

｢降りたら？｣

｢やだぁ〜｣

｢はぁ〜今行く｣

｢うん｣

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