story９ ページ10
「楽しかった・・」
ライブは俺が歌ったことで少し混乱したまま終わった
そして俺たちはあのおたとゲーマーに引き留められ、待機している
「でも、あのマネージャー？さん、俺たちに何の用だろ・・てか、もるでおの知り合い？」
「あぁ、うん。腐れ縁ってやつ」
「へぇ・・・なんかそういうのいいね」
「そうか？」
めんどくさいだけだと思うけど
「うん。だってなんでも相談できんじゃん。俺はもるでおにそういう相手がいてよかったって思ってる」
「あ、ありがと」
こいつ、ほんといいやつだよな
「おーい！もるでお！・・と、そのお友達さん。はじめまして、今回、バンドClose⊶クローズ⊷のライブ企画を立てさせていただきました、谷崎悠登と申します。いつももるでおがお世話になっています」
「あ、これはご丁寧にどうも。俺はもるでおの友人のゆとりと申します」
え、何の会話
「もるでお、よかったな。一緒に歌えて」
「まぁ、うん」
「あ、もう行かねーと！名残惜しいけどじゃあな！ゆとりさんもありがとうございました！」
ポンっと通知音が響く
「わり、俺だ」
悠登今日はありがとな!寂しくなって泣いたりすんなよ!じゃ、出張がんば!いつでも連絡していいからな。待ってる
そっと閉じる
「もるでお？」
「なんでもねーよ」
見抜かれてんのが悔しいけど、こいつと友達でよかった
「あ、もるでお、今日泊ってく？」
「あぁー・・・やめとくわ。明日出張だし」
「そっか・・出張がんばってね」
「おう。サンキュな」
余韻を残して愛知に帰る
明日、思いもよらぬことが起きるとは思わなかった
そして、俺はあの事件がきっかけであの人に依存される
一生、抱えなければいけない爆弾を背負わされることとなる
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作者名：罪夜 | 作成日時：2017年8月27日 23時
