story７ ページ8
今日は小学校から大学院まで同じだった親友との飲み会だ
早めに仕事を終わらせ待ち合わせの居酒屋へ向かう
「おい」
そいつは何やら考え事をしてるみたいで、俺が来たことに気付いていないようだった
え、考え事すんの？
「おい！」
声を張るとようやく気付いたようで、懐かしいあだ名で呼んでくる
そのあだ名は俺の中では黒歴史なんだよ！と、声を大にして言いたい
少し怒った・・というよりは拗ねてみたらいきなり土下座したそいつのメンタルはどうなっているのか
されたこちらの身にもなってほしい
酒とつまみがきて、本題に入る
今度の出張はペアで行くこと
うまくやれる自信がないこと
など、俺にとっては重要なことを言っていく
アドバイスとかすっげー適当だったけど
「終わり？」
「終わり」
「そか、ま、何かあったら連絡してよ。メールくらいできるでしょ？」
「あぁ、ありがとな」
「おお、響夜からお礼を言われるとは」
お前は俺を何だと思ってんだ
「え、唯一無二の大親友よ？嫌だった？」
声に出てたらしい
「嫌じゃねーよ。それに、お前がいて助かってるしな」
「わ、嬉しいねぇ・・・」
時々思うんだけど、こいつオネェじゃねーよな？
「なぁ」
「ん？なんだい」
「お前さ、オネェじゃねーよな？」
間
「ぶっはｗｗｗ
確かに話し方とかだとそう思われてもしゃーねわな」
こらえきれてない程笑われ、なんとも言えない感情がこみあげてくる
「・・おい、笑いs「俺はノンケだよ」」
「ノンケ。ソッチの趣味はないし、お前にもそういう感情はない」
「そ、か・・・」
あれ、何で俺ホッとしてんの
「あ、でも愛してるよ」
「・・・、きも」
ほんとこいつよくわかんね
それから俺たちは様々な話をし、笑った
辺りは蛍光灯が眩しいくらいに暗くなっていた
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作者名：罪夜 | 作成日時：2017年8月27日 23時
