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2話 ページ2

貴「貴方は、親に愛されたことがある?私は・・・無いかな。」

私がこんなのだから。こんな目をしてるから。

弟も、あんな目になる。

私がいなければ、弟は・・・・・なんともなかったのかな。

ザ「・・・」

貴「まだ、警戒心は取れないか。じゃぁ、寝よっか。」

ソファで寝て。私は、地べたで寝るから。と、言うと

ザ「お前も、ソファで寝たらいいじゃねぇーか。風邪引いたら困るだろ。」

って。意外と優しい。

貴「んじぁ、お言葉に甘えて。」

ギシっという音を立てて、ソファに2人で寝転ぶ。

ザ「なぁ、そのほっぺの傷どうしたんだ?」

貴「んー、簡単に言うと親につけられた。」

ザ「もう痛く無いのか?」

貴方の火傷も、もう痛く無いでしょ。って、言いたい。

貴「うん。もう、大丈夫。」

きっと、貴方の火傷の方が痛かったと思うから。

貴「触る?」

と言うと、震えた手で少し触れた。そしたら、驚いて手を引っ込めて・・・・

優しいんだね。ホント。

ぱっ、と手をとって私の傷に触れさせる。

ザ「っ!・・・」

貴「もう痛く無いよ。強く触っても、痛くない。」

そんなに、怖がらないで。

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作者名:採奈 栗 | 作成日時:2018年9月8日 12時

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