鉄の匂い ページ7
ザ「...帰ったぞ」
レ「おかえり、ザック」
小屋を開けたのはザックだった。
あのビルで出会った時から変わらないパーカーは、今日も少し汚れている。
頬には、赤い液体が飛び散ったようについている。
だるそうに小屋に入り、「おー」と言いながらレイの頭を撫でるザック。
ザックからは、少し、鉄の匂いがした。
レ「今日も服、汚れてる...洗濯しなきゃ」
ザ「あ？めんどくせぇ。今回はそんな汚してねぇよ。今日はいい。」
レ「昨日もそう言って洗わせてくれなかった」
ザ「いいんだよ。水もったいねーしよぉ」
______________ザックは、殺しの仕事をしている。
夜、レイが寝てからそっと小屋を離れ、レイが起き出す頃に帰ってくる。
どんな人を、どれくらい手に掛けているのか、ザックは何も語らない。
レイも殺しの内容は聞きたくなかった。
聞いて気分のいいものではない。
なにより、ザックに殺してもらえる標的たちが羨ましく、少し、妬ましかった。
レ「ほら、洗うから。早く服脱いで」
ザ「脱ぎたくねー！やめろ！」
レ「恥ずかしいなら、その...み、見ないから」
ザ「ちが、そんなんじゃねーよ！...だって、俺の体、ビルで見たよな。火傷で気持ちわりぃだろ。...見せられるもんじゃねぇ。」
レ「そんな...ザックは気持ち悪くなんか」
ザ「いーから。仕事遅れんぞ」
レ「......。」
今日も服を洗わせてもらえないまま、レイは新聞配達の仕事に向かった。
不服そうなレイの頭を撫でたザックは、やっぱり鉄の匂いがした。
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ユエ(プロフ) - あー！おやめ下さい！おやめ下さい作者様ァ！尊死で(私が)死んでしまいますぅー！！！更新待ってますぅぅ！ (2022年12月10日 19時) (
レス) @page24 id: a74f5e6c73 (このIDを非表示/違反報告)
さにー(プロフ) - フェアリーさん» こんばんは。温かいお言葉ありがとうございます。ゆったり更新するのでぜひお付き合いください！ (2019年4月19日 1時) (レス) id: 118c75830c (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー - こんばんは！この小説、本当に面白いです！アニメの最終話の後どうなったのか気になっていたんです！2人があの後、こういう生活を送ってたらいいなぁ！と思いました！更新、楽しみにしてます！応援してます！ (2019年4月18日 1時) (レス) id: dab684db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾋﾟｨｯｽ!! | 作成日時：2018年12月3日 22時
