悪ぃな ページ23
***ザックside***
レ「ザック。私を殺して」
レイは、今まで見たことねぇような、柔らかくて、どこか満たされたような...そう、
幸せそうな顔をして笑ってそう言った。
「......!」
俺は思わず手に持った鎌を握りしめた。
幸せそうな奴を見て、殺したくなったからじゃない。
______________むしろ、殺したくなくなった。
ダ「さっきから黙って聞いていれば......」
ダニーがゆらり、とレイの方へ1歩近付こうとするのを、すかさず鎌で止める。
ダ「...レイチェル、君は間違ってる。君がこんな奴に殺されるなんて、おかしい。こんな、僕は、僕が」
レ「いいの」
暴走しかけるダニーを、レイのはっきりした声が遮る。
レイはまた幸せそうな笑顔で、少し眉を下げて、ゆっくり微笑んだ。
そして俺と目を合わせた。
レ「......死ぬことは嫌だけど、死ななきゃならないのなら。殺されるなら、やっぱり、ザックがいいの」
ダ「黙れ......黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙」
取り乱すダニー。後ずさるレイ。
ダ「レイチェル......君はザックに洗脳されているだけだ。ダメだよ......僕が殺してあげなくちゃ......僕が、ボクがボクガァァァ」
ナイフをレイに向けて駆け出すダニー。
俺はすぐにダニーの前に回り込む。
ダニーのナイフと、俺の鎌の刃が交差し、カキンという金属の音が鳴り響いた。
レイとダニーの間に立ち塞がり、視線だけレイにやって、俺は聞いた。
「なぁレイ、悪いんだけどよォ
その誓い、守れねぇわ」
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ユエ(プロフ) - あー!おやめ下さい!おやめ下さい作者様ァ!尊死で(私が)死んでしまいますぅー!!!更新待ってますぅぅ! (2022年12月10日 19時) (レス) @page24 id: a74f5e6c73 (このIDを非表示/違反報告)
さにー(プロフ) - フェアリーさん» こんばんは。温かいお言葉ありがとうございます。ゆったり更新するのでぜひお付き合いください! (2019年4月19日 1時) (レス) id: 118c75830c (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー - こんばんは!この小説、本当に面白いです!アニメの最終話の後どうなったのか気になっていたんです!2人があの後、こういう生活を送ってたらいいなぁ!と思いました!更新、楽しみにしてます!応援してます! (2019年4月18日 1時) (レス) id: dab684db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピィッス!! | 作成日時:2018年12月3日 22時