どうして ページ20
レ「ザック......!!!」
レイはダニーにじり、じり、と後ろに追いやられる。
買い物袋は恐怖と焦りでその場に落としてしまった。
狂気を纏ったダニーの瞳は、レイにその場を逃げ出すことを許さない威圧感を放っていた。
ダ「ザック......?あぁ、忌まわしい名だ......レイチェル......あいつなんかより、僕のものに......」
迫り来るダニー。
どうしようで埋め尽くされたレイの頭では、逃げ道を捻り出すことは出来なかった。
レイがごくん、と唾を飲んだ、その瞬間。
ザ「______________誰が忌まわしいって?」
ダ「.........!!!!!」
レ「......ザック......どうしてここに......!」
レイに詰め寄っていたダニーの首に、ザックが背後から鎌をかけていた。
______________ビルにいたときのものと変わらないように見える鎌だが、なぜかレイを迎えに来たときから持っていた。
いったいどこで手に入れたのだろうか______________
ザックは鎌の刃を軽く当て、ダニーの首の薄皮を、1枚だけ、スッと切り裂く。
ザ「......何か嫌な予感がしてよぉ、見に来たらこのザマだってわけだ......お前、まだ生きてたのかよ」
ダ「嫌な予感?驚いた、君はなんだ、レイチェルの番犬か?......クク、まあいい。
僕が生きてるなんて当然さ、だってまだレイチェルを僕のものにしていなぁい......死んでも死にきれないよ!」
ザ「何勝手なこと言ってやがんだ?レイはお前のもんじゃねぇよ......あいつは『この俺』が殺すんだよ!!!」
声を荒らげるザック。
ザックの一言で、レイの瞳にはわずかに揺れた。
......しかし、ダニーは反応しない。
急に黙り込み、身動き1つ取らない。
ダ「はぁ?」
ザ「......あぁ?」
心底不思議そうな声と、心底不快そうな声がぶつかった。
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ユエ(プロフ) - あー!おやめ下さい!おやめ下さい作者様ァ!尊死で(私が)死んでしまいますぅー!!!更新待ってますぅぅ! (2022年12月10日 19時) (レス) @page24 id: a74f5e6c73 (このIDを非表示/違反報告)
さにー(プロフ) - フェアリーさん» こんばんは。温かいお言葉ありがとうございます。ゆったり更新するのでぜひお付き合いください! (2019年4月19日 1時) (レス) id: 118c75830c (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー - こんばんは!この小説、本当に面白いです!アニメの最終話の後どうなったのか気になっていたんです!2人があの後、こういう生活を送ってたらいいなぁ!と思いました!更新、楽しみにしてます!応援してます! (2019年4月18日 1時) (レス) id: dab684db57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピィッス!! | 作成日時:2018年12月3日 22時