kei. 2 ページ9
当然といえば、確かにそうだ。
周りはみな優秀で多大な知識と、情報を持ち合わせていた。
彼らにとっては何度も耳にしたことのある病名が、私にとっては初耳で日常の会話についていくのさえ、大変だったりする。
これが都会と田舎の、違い…。
その自然にできてしまう差を埋めるには、自ら勉強するほか方法がなかった。
恋愛なんてする暇はなかった、と思う。
受験勉強とは違い、また別の意味で大変だった勉強は、その頃の私の私生活のほとんどを割いていた。
…どっちみち、雄也とは別れていたのだろう。
仕方がない。
いつまで引きずるのは、私にとってよくない。
彼のことはそうやって吹っ切ろう。
そう、思った。
島に残してきた、一抹の後悔と、期待。
入り混じるその感情は、完全には消し去ることは出来なかったが。
裕翔と知り合いになったのは、大三の秋のことだ。
今までの埋め合わせがだいたいできてきて、少しだけ余裕が持てるようになった頃。
数少ない医学部の女子の友達に、合コンに誘われたのがきっかけだった。
「慧も二十歳超えたんだったら、少しぐらいでなよ。」
「慧も、いくら美人でもさ、 モテるのはあと少し、だよ。
出会いがないと、婚期逃すぞ。」
などと囃し立てられて、連れられたのだった。
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まろっぺ(プロフ) - 山田さんどこで出てくるのか教えてほしいです。想像力がないもので… (2018年6月17日 18時) (
レス) id: 5a53f9baf1 (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - まいまいさん» 私も裕翔さんサイドを書いていて、本当に切なくなってました笑。どちらを応援したらいいのやら…。みんな上手く幸せになってくれればいいんですけど…。これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - みかさん» 裕翔さん、めちゃくちゃいい人なんですよねぇ…。慧ちゃん、それに気付く日は来るのかしら…。書けるかな、どうかな。これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - よーかさん» そうですよねぇ…。作者である私もラストをどうしようかと、頭を悩ませています笑。次の章でもしかすると見方が変わって来るかも…?これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - みちさん» ありがとうございます!ある人物、当たってましたでしょうか…?かなり意外な人物だったのではないかと…。移行後もよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏飯 | 作成日時：2017年4月10日 21時
