ryosuke. 4 ページ27
そんな雄也先輩。
高木先輩には彼女がいないらしい、 という噂が仲間内で広がった。
雄也先輩に探りを入れてみれば、それは事実だったのだ。
それを聞きつけてきた同期の奴が、先輩を連れて何度か合コンを開いた。
それでもなお、雄也先輩はそいつの期待に反して、いつまで経っても彼女ができなかったらしい。
そいつは今、雄也先輩のことを違う意味で疑っているという。
…真相は、どうなんだろうか。
「まぁ、でも東京行き。
おめでとう。」
「 ありがとうございます。
なんか店長から、先輩口利きしてくれたと聞いて。
俺、すごく嬉しくて。」
雄也先輩は唇をペロッと舐めて、
「えー、そんなこと言ったの、店長。
恥ずかし。」
と言って、顔を覆った。
相変わらず凄いギャップ。
…そいつの雄也先輩を疑う理由、なんとなく分かるかもしれない。
「東京かぁ…。
俺、行ったことないんだよなぁ。
なんか凄いんでしょ、いろいろ。」
「 人が多いですね。あとは…
よくわかんない事で集まる人も多いですかね。
なんとかイベント、とかで。」
ふーん、と言って雄也先輩はジョッキに入ったビールを半分ほど一気に飲んだ。
残った泡が、ジョッキの壁に張り付いている。
「でも偉いよね。
ちゃんと自分と将来のこと？
考えてて。」
「何言ってるんですか。
先輩だって将来、独立するんでしょう？」
「いやなんつーかさぁ。
東京に出て、切磋琢磨して。
どんどん上達するんだろうな、って思うと偉いなー、って。」
「でも俺、東京行き決めた一番最初のきっかけ、先輩すよ。」
「え、嘘。」
先輩が目を見開いて、固まっている。
あぁ…。
こんなこと言うつもり、なかったんだけどな。
格好良く去りたかったんだけどなぁ。
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まろっぺ(プロフ) - 山田さんどこで出てくるのか教えてほしいです。想像力がないもので… (2018年6月17日 18時) (
レス) id: 5a53f9baf1 (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - まいまいさん» 私も裕翔さんサイドを書いていて、本当に切なくなってました笑。どちらを応援したらいいのやら…。みんな上手く幸せになってくれればいいんですけど…。これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - みかさん» 裕翔さん、めちゃくちゃいい人なんですよねぇ…。慧ちゃん、それに気付く日は来るのかしら…。書けるかな、どうかな。これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - よーかさん» そうですよねぇ…。作者である私もラストをどうしようかと、頭を悩ませています笑。次の章でもしかすると見方が変わって来るかも…?これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - みちさん» ありがとうございます!ある人物、当たってましたでしょうか…?かなり意外な人物だったのではないかと…。移行後もよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶏飯 | 作成日時：2017年4月10日 21時
