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ryosuke. 1 ページ24

午後7時半。

透明なガラス窓の向こう側は、もうすっかり暗くなった。
街灯の光の下、スーツ姿で酔っ払うおじさんがうろつき始める。



夜はまだまだ長い。

けれど、美容院の閉店時間は早い。
ツヤツヤの髪の毛を風になびかせながら、今日の最後のお客様が店を後にした。




「今日も一日、お疲れ様でしたぁー。」


閉店後お客様のいなくなって、少し広く感じられる店内。

一度店員全員で挨拶をし、店の床に散らばった髪の毛が残らないように掃除をする。


入って来たばかりの後輩達は、首から上のマネキンを使って練習をし始めた。


1人の後輩が先輩に呼び出された。
おそらくシャンプーの時のミスを叱られるのだろう。


俺もあんな日があったな。
働き始めの頃は全然要領がつかめなくて、落ち込んだりもしたっけ。



この美容室で働き始めて、3年目。

12月も最後の週になり、年末のお祭りモードで街が騒がしくなっていく頃。
俺はひっそりと、この店を去ることになった。

無礼を承知で、東京の同じ系列の店へ行くことにしたのだ。

せっかくできた常連さんには本当に申し訳ない気持ち。
でも、それ以上に年明けから始まる新生活に、期待と不安でいっぱいだ。




ちょっとした親への反抗心。
遠くに行ってやろう、という気持ちで九州に来た俺。


若者が生活しやすい環境で一人暮らしでも全然問題なかった。
それに、帰宅が遅いと小言を言われることもなく、平和にずっと暮らしていた。

ryosuke. 2→←鶏飯より。



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まろっぺ(プロフ) - 山田さんどこで出てくるのか教えてほしいです。想像力がないもので… (2018年6月17日 18時) (レス) id: 5a53f9baf1 (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - まいまいさん» 私も裕翔さんサイドを書いていて、本当に切なくなってました笑。どちらを応援したらいいのやら…。みんな上手く幸せになってくれればいいんですけど…。これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - みかさん» 裕翔さん、めちゃくちゃいい人なんですよねぇ…。慧ちゃん、それに気付く日は来るのかしら…。書けるかな、どうかな。これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - よーかさん» そうですよねぇ…。作者である私もラストをどうしようかと、頭を悩ませています笑。次の章でもしかすると見方が変わって来るかも…?これからもよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)
鶏飯(プロフ) - みちさん» ありがとうございます!ある人物、当たってましたでしょうか…?かなり意外な人物だったのではないかと…。移行後もよろしくお願いします! (2017年5月1日 18時) (レス) id: b5fd4be1cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鶏飯 | 作成日時:2017年4月10日 21時

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