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参ノ炎【蟲】 ページ5

会議が終了し、迷っていた

今のところ任務の要請はない、葬式が終わって以来家にも帰っていない





千寿郎がきっと心細い思いをしている…
そして父に報告をしなければならない


柱になったことを








「Aさん」


煉獄家への方向へ足を向けた瞬間、声がかかった




それは

私にも優しくしてくれ、お茶に誘ってくれるような
とても綺麗なお方だった




『…しのぶさん』


先程、彼女は私を視界にとどめた瞬間大きく瞳を開けていた

信じられないものを見るかのように






しのぶ「これからお茶でもいかがですか?」

にこりと天使のように微笑む

例え作り物だとしても、きっと何人もの人が
この笑顔に何度も救われたことだろう


私は『参ります』と、一言だけ呟いて彼女の屋敷
蝶屋敷と足を進めた























しのぶ「お待たせしました、お茶菓子はアオイが作ってくれたものなんですよ〜」

にこやかにお茶とお茶菓子のおはぎを置いてくれる



『ありがとうございます』と、言えば
「別に無理に敬語を使わなくてもいいですよ」と返されてしまった





お恥ずかしいところではあるが、元々私は敬語を使うような人ではなかった

しかしいつかは嫁ぎに行くのだからと敬語を必死に身につけたような始末な人間である




『…しのぶさんは相変わらずお優しい
私はきっと、何をしてもあなたのようにはなれない』


しのぶ「…私はそんなことないと思いますよ
Aさんは十分立派です

ここまで兄を思って来たのですから」





この人の言葉はなめらかで、聞いていて心地いい

姉を殺されてなお、笑顔を保てる姿に私は尊敬しかない




私は笑えない

腹の中で憎しみと怒りの炎が暴れている


この人みたいにはできない






『…姉を鬼に殺されたしのぶさん、そして兄を殺された私

立場的には同じようで同じじゃない、私はあなたみたいに強くない

そんな風に笑えない、鬼への殺意だけがどんどん大きくなるばかり』

考えるだけ腹が立ち、怒りが増していく





そして、それを
気持ちを落ち着かせようとお茶を飲んだ時だった





「同じですよ
…私いつも鬼に対して怒っている。竈門くんに言われました

怒っている匂いがすると


最愛の姉が好きと言った笑顔で、怒りを隠しているだけなのです






……最後にいいでしょうか
あなたは人を食べない鬼を認めれますか?」






この言葉に一瞬迷った

でも
直ぐに見つけた答えを言い、私は蝶屋敷を後にした

肆ノ炎【蟲】→←弐ノ炎



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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
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烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時

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