丗弐ノ炎 ページ34
炭治郎「……A…………A…っ!!!」
『…!』
意識を手放していた私は、炭治郎の自分の名を呼ぶ声で目を覚ました
周りを見渡せば原型を留めていない花街がある
瓦礫で埋もれ、ひどい状態だ
禰豆子「…ムーーッ!!ムッ!」
ちらっと視線を下に向けると禰豆子ちゃんが私の膝の上に座っていた
様子を見るところ鬼化はおさまっており、可愛らしい子供に戻っている
その容姿につい頭を撫でたい衝動にかられて撫でる
そして途中ふと気づいた
己の体の気だるさがなくなり、毒が消えていることに
『…あれ、毒が……消えてる…?』
炭治郎「あ!それなんだが禰豆子の血鬼術が毒を燃やしたんだと思う
それで俺や伊之助、宇髄さんも助かったんだ!!」
なでなでと炭治郎が禰豆子ちゃんの頭を撫でる光景に心が安らぐ
いつの時代も
上弦の陸の二人は兄妹で戦っていた
容姿は異なっていてもあの二人にを繋げるがあった
一緒に戦う理由があった
鬼は…悲しい生き物
きっとあの二人にも何かあったのだろう
悲しい過去が
『怒りの呼吸 肆ノ型
この技は、残された相手の怒りの感情から相手の記憶を覗くことができる
基本的には記憶を覗き見て相手の怒りを煽り、
弐ノ型の威力を上げ仕留めるという連携的な技である
時に別の使い道にもなる
そして、欠点があった
この技は全て細い記憶までは見ることができない
記憶の持ち主が怒りを持ったところしか見れないから
だから必ずしも有効だとは言えない
しかし、その怒りが鬼になった決定点ならば…
今回は十分すぎる回収だろう
頬に涙がつたう
花街の裏には悲しい現実が存在する
しかし
それは人の欲望そのものから生まれる
昔も、今も、これからも
汚い欲望は消えることは難しい
しかし、その欲望のせいで夢で溢れる子供たちの未来だけは消されませんように
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烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時