今日から死んだ兄に代わって炎柱になります

卌伍ノ型 ページ47

足、腕、腹…見定めなく斬りつけていく
しかしそんな傷はすぐ様治っていく








こんな軽い攻撃じゃダメだ、もっと…もっと深く

もっと燃やせ、心を燃やせ






燃や…せ





『……っ…』




出血の多さ、呼吸を連発、肋が刺さった状態での戦闘
それが積み重なり、視界が霞んだ




そして、意識を失ってしまった









猗窩座side



突然、Aの闘気が消えた


速さも鋭さも上がり、刃が斬り裂いてくる

味わったことのない感覚だった



しかし、突然気を失い倒れてしまう









猗窩座「…人間には限界がある、それに対して鬼は戦い続けれる

…楽しかった、残念だなA」




気を失ったAの頭を掴もうとした時









“だめっこれ以上 自分を汚さないで…お願い”





声がした









猗窩座「…ちっ」


よく分からないその声に、殺す気が失せる









掴みかけたその手をそっと引き、握りしめる






そしてそのまま、何もせずに立ち去った

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