検索窓
今日:1 hit、昨日:13 hit、合計:268,575 hit

卌参ノ炎 ページ45

猗窩座side




また今日も無惨様の命で青い彼岸花をわざわざ探しに来ている


人の容姿に化け、人混みの中をひたすら進む
すると背後で誰かにぶつかった

最初は放っておくつもりだった







しかしちょっとした興味で振り返れば、燃えるような髪が視界にうつりこんだ

気がつけば手を差し伸べていた、目が合う








顔は似ていない

似ているのは髪と身に宿る闘気だけ









数ヶ月前に闘った男の名前を、気づけば呟いていた

杏寿郎は死ぬには惜しい人間だった、至高の領域に近い人間だった









闘い、こいつも鬼にしてしまいたい

しかし今は時間がない、無惨様の命を実行しなければならないからだ






それにこいつは確実にまた俺のところに来る、兄の仇をとるために







杏寿郎は無理だったが、A

お前は俺が鬼にしてみせよう









引こうと屋根の上を移動し、街のはずれへと足を進める


後ろを見るがついてきている様子はなかった









…が









『逃がさない、お前はここで死ぬのだから』



街のはずれの先にこいつは立ちはだかっていた

普通ならまわり込めるはずがない






俺はここまで走ってきたぞ、鬼の速さで









おもわず口角が上がる


猗窩座「杏寿郎に続いて妹までも至高の領域に近い、しかしお前も踏み入れることは出来ない

人は老いる、そして死ぬからだ


杏寿郎のように






鬼になれば俺を殺せるかもしれないぞ、鬼になろうA」









杏寿郎は最後まで鬼にならなかった、なっていれば死ぬことはなかったかもしれないというのに

それをわかった上で死んでいった


愚かだ









『“老いることも 死ぬことも、人間という儚い生き物の美しさだ

如何なる理由があろうとも、鬼にはならない”』









あぁ…まただ

また同じように鬼になることを断られた





しかし、否定されるほど肯定にさせたくなる









猗窩座「そうか」

術式展開 破壊殺・羅針









時間がないなら早く始末してしまえばいい







猗窩座「鬼にならないなら殺す
お前も杏寿郎と同じように腹に穴を開けてやろう」





『炎の呼吸 壱ノ型 不知火』









目の前に襲ってきた炎は、青かった

杏寿郎の炎は赤くメラメラと燃えていたが、Aの炎は青く静かに燃えている









触れれば俺への殺意だけが感じた


…あぁA、やはりお前も鬼にしてしまいたい

卌肆ノ炎→←卌弐ノ炎



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (96 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
279人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 炎柱   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。