廿参ノ炎 ページ25
夢主side
蜜璃ちゃんから兄の願いを聞いている途中
蜜璃ちゃんが見えない…そんな事を思っていれば
目から頬に温かいものがつたっていた
兄上、私は貴方にずっと泣かされてばかりな気がします
あなたの言動、面影が私の心を揺らし奮い立たせる
貴方がいたから強くなれる
『…ありがとう蜜璃ちゃん
私は鬼殺隊として生きたい、兄上の願いを抱えて刃をふるうよ』
蜜璃「…えぇ!応援してるわ!!一緒に頑張りましょうね!!」
気付くと二人の目には涙が浮かんでいて、微笑んだ時に目元に溜まっていた涙が静かに溢れていった
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蜜璃ちゃんと茶屋で有意義な時間を過した後
結局、さつまいも饅頭も団子も買って蝶屋敷に向かっており、内心どっちも美味しかったし仕方ない…
という風に開き直っている
そして、いつの間にか蝶屋敷に着いてしまい
しのぶさんに呼びかけたのだが…
『え、任務に…?』
しのぶ「えぇ、宇髄さんが私の継子を誘拐しようとしまして、それで竈門君達が代わりに任務に向かってくれたんです」
話を聞けば宇髄さんが遊郭にて鬼の調査に三人を連れていったらしい、女装させて
…あと、怖くて言えないがしのぶさんが凄く怒っていらっしゃる
『…ぁー、土産を持参したのに残念です
しのぶさん達で召し上がってください』
残念だなぁ…と内心本当に思いながら土産を手渡す
すると「あぁ…そう言えば〜」と、しのぶさんがいきなり切り出してきた
疑問に思っていると、隣の部屋から何かを抱えて私の前に差し出した
『…?これは……』
しのぶ「とりあえず、開けてみて下さい」
にこにこ、といつもの様に微笑むしのぶさんに少し戸惑いを感じながらも目の前に置かれた籠を開けてみる
次の瞬間、その品物に目が奪われた
『…綺麗』
そこには綺麗な着物が入っていた、浅葱色の鮮やかな着物と彼岸花が刺繍された華美な帯
今まで髪の色が派手であることが気になり、派手なものは避けていた
でも、今なら…
『ありがとうございます、しのぶさん
私も遊郭へ任務に参ります』
すっと着物を抱き寄せ、綺麗に籠にしまう
この着物姿を見ることができていれば、兄はなんて言ってくれただろうか
…きっと、似合っていると笑顔で言ってくれるだろう
だって着物がこんなにも綺麗なんだから
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烏璃(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいております。本当に面白かったので今後も応援しています。番外編も小説になったのなら是非読ませていただきたいなと思う内容でした。楽しみに待っています。頑張ってください。 (2019年11月12日 22時) (レス) id: f27bf2df20 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - ありがとうございます!!!語彙力フル活動で頑張ります!! (2019年11月11日 19時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
ましゅ3。(プロフ) - わぁぁ!!好きです!! こういう作品大好きなんです!!応援してます!! (2019年11月11日 17時) (レス) id: 57e27a7918 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:為人 x他1人 | 作成日時:2019年10月27日 19時