殺らせてみせな？という少女は触手持ちでした4

160話 ページ27

翌日

烏間「相手チームの旗を奪うか、全滅させたチームの勝ちとする。審判は俺が務める
俺は中間点で、判定やゾンビ行為等の反則を見張る。それ以外は君たちがどこから攻めようが、知らないフリをしているから安心しろ」


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『勝って、殺せんせーを守るよッ！』

青チーム｢｢｢おう！！｣｣｣



「では、始めるぞ
クラス内、暗殺サバイバル＿＿開始」

──ダンッ


しかし開始直後、銃声が響いた。
片岡さんと竹林くんを狙った狙撃だ





片岡「ゴメン、開幕と同時に殺られた…ッ！」

『……赤羽くんの指示か。開幕アウトとか性格悪いなぁ
位置情報の提供は私がやるよ』





地面を蹴り、木の踏み上げながら視界の広い上へと駆け上がる。スナイパー二人の射撃の位置は把握している

『左翼側に速水さん、イトナくん
右翼側に千葉くん、岡島くん、あと離れた所に誰か居るね
──右翼に周り込めそう？神崎さん』


神崎「うん。任せて」


無線越しに聞こえる銃声。以前、オンライン戦争ゲームについて神崎さんに教えてもらったことがある

ゲームは私には不向きだったけど、彼女の戦術や思考パターンから、旗を奪うのに突破しやすい右翼側に居ると見込んでいた


『後は慎重にね。誰か潜んでるかも……ッわ！』


身体を捻り避けると、木の葉を貫く赤のインク
射撃された方向に向けて、霧島は不敵な笑みを浮かべる

スコープ越しの笑みに、速水は弾を込め直しながら眉をひそめていた





速水「……避けられた。案の定読まれるわね」

イトナ「カルマが正しかったな
“まず最優先で片岡さんと竹林を始末する。本当は霧島さん狙いたいところだけど、気づかれるだろうから絶対に銃口向けないようにね”」





ジリリと無線音が入り、状況報告をして情報を所有する
速水さんが私を狙った合間に、赤羽くんが動いて神崎さんの元に回り込んでいた


『……神崎さんが赤羽くんに殺られちゃったか
千葉くんを狩れたとは言え、速水さんが厄介すぎるね」


茅野「A、聞こえてる？
杉野くん不破ちゃんが狭間さんに襲撃で殺られた！」

『了解。襲撃で陣形崩れた以上、赤羽くんが隙を見逃すはずないから、奇襲に備えて』



案の定、赤チームの奇襲が起こり、倉橋さんとカエデを殺り、戦力を確実に奪って行った。開始直後から激戦状態に、赤羽くんの頭脳の良さをヒシヒシと感じる

『…………あと、もう少しだね』

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