153話 ページ20
殺せんせーは過去を話した。
死神と呼ばれた、人間だった頃の話を。
そして、このE組元担任“幸村あぐり”先生との関係を
「先生の話は以上です。
先生の教師としての死は、幸村あぐり先生です
目の前の人をちゃんと見て、対等な人間やとして尊重、し、一部分の弱さだけで判断しない。
彼女から、そういう教師の基礎を学びました」
殺せんせーの教師としてのやり方は、幸村あぐり先生から学んだもので、死神のしての彼を知っているからこそ、彼女がどんなに素敵な教師だったのか、容易に想像できた。
「先生はそれに自らの知識、経験を足して、皆さんと向き合う準備をしました。自分の能力を限りを尽くし、君たちに最高の成長をプレゼントする。
その為にはどんなやり方がベストなのか、考えて、考えて
……たどり着いたのが、先生の残された命を使った
__暗殺教室です」
30分ほどかけて明かされた真実
真実を知った上で、私たちは殺せんせーを3月までに、殺さなくてはいけない
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『殺せんせー、年越しそば一緒に食べようよ』
「……霧島さん」
冬休みに入っても、夏休みと違って暗殺計画が練られることはなく、ただ時間だけが過ぎていた。
私の家は学校の近くにあるから、誰も出入りしていないことは分かっていて、それに暗殺計画なんて立てれるような心境じゃないことも分かっていた。
『こうなることくらい、最初から分かってた。
分かってたけど、向き合わなきゃ行けないと思うとやっぱり辛いね』
除夜の鐘がなる中、教室で年越しそばを頬張る。
いつもなら美味しいと笑顔で食べるけれど、この時だけは殺せんせーも冷静だった。
『“殺したくない”って、思う人が絶対出る。
でも、殺せんせーが用意した暗殺教室のためにも“殺したい”と思う人もいると思う。
……そうなったら、殺せんせーはどうするの?』
「そうですねぇ。彼らで解決してもらう他ない
どんな選択でも彼らが出した答えなら、私はどちらを選んでも受け入れますよ」
『……クラス崩壊、起きちゃうかもね』
「暗殺教室ですから、暗殺で決めてもらいましょうかねぇ
彼らも話し合いより、そちらの方が納得できるでしょう
霧島さんは、そうなればどっちを選びますか?」
『私は……』
私は、殺せんせーみたいな殺し屋になりたい。
誰かの未来の選択を増やしてあげれるような
その姿を見ていて欲しい。
死神を超える殺し屋になったところを見せたい。
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為人(プロフ) - いゆんよさん» ありがとうございます!頑張ります!! (2022年7月27日 23時) (レス) @page23 id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
いゆんよ(プロフ) - 投稿見ました!Twitterフォローさせていただきました。これからも頑張ってください。完結も楽しみです。 (2022年7月27日 23時) (レス) @page24 id: da21190636 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - いゆんよさん» はわわ!ありがとうございます!いつも長らくお待たせしてしまい申し訳ないです!!夢主ちゃん、私も大好きなんです!☺︎投稿にいつも間が空いてしまっているのですが、これからも読んでくださると嬉しいです! (2022年7月20日 23時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
いゆんよ(プロフ) - コメント失礼します、とても面白い作品で大好きです。続きが出るのをワクワクしながら待ってます!見てるとあ、夢主ちゃぁん!カッコいい!!ってずっとなっていますwこれからも頑張ってください! (2022年7月20日 23時) (レス) @page23 id: da21190636 (このIDを非表示/違反報告)
為人(プロフ) - あさん» ありがとうございます。名前はミスでした……すみません(泣)。あってはいけないミスでした、、教えてくださりありがとうございます(土下座) (2021年11月7日 11時) (レス) id: 8ac863d303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:為人 x他2人 | 作成日時:2021年3月5日 21時